願いのその先



向かった先は、中庭にある花壇だ。

夏休みが明けても、まだ暑いのは変わらない。

この中庭は日陰がとても少なく、こうして昼休みに出向いてもだれかいるほうが驚くのだ。

暑さに強いほうである私は、その点ラッキー。

とはいえ、そんな私でも今日は暑いと感じるんだけど。

手でパタパタとほぼ吹いてこない風を当てながら、じょうろに水を入れる。

友達のいない私は、昼休み、お弁当をすぱっと食べた後にこの花壇の花に水を上げている。

園芸部ではない――そもそもこの学校には園芸部はないが――ものの、これが日課と化している。