願いのその先



「……」

「……」

「……」

連れて来られたのは、屋上だった。

三人の間には、重い沈黙が流れる。

「……ねぇ。ここだよね、私たちが友達になった場所」

その時、私の腕から手を離して優子が言った。

三津がこくりと頷き、私を見て「覚えてる?」と聞く。

私はすぐ、首を縦に振った。

中学2年生に進級した時、優子と三津とは初めて同じクラスになった。

同じブスだったけど当然話しかけることなんてできず、1人でここ、屋上でお弁当を食べていたら。

『私も、一緒にいい?』

『あ、私も……いいかな?』

優子と三津に、話しかけられた。

驚きすぎてうまく返事ができなかった記憶はある。

そしてお弁当中の会話もあまり覚えていないけれど、お弁当を食べ終わった頃には、もう友達になっていた。