願いのその先



紗英(さえ)伊緒(いお)、おはよっ」

やっぱり、一軍女子の紗英と伊緒のグループに入れたことだ。

「大山ちゃんおはー」

「おはー」

普通に挨拶を返してくれ、『大山ちゃん』と親しい呼び方をしてくれる。

私のタメ口と名前呼びもなにも言われず、行動も共するようになった。

つまり、私は一軍に上り詰めたのだ。

クラスを頂点から見る景色は、ブスだった時と全然違う。

クラスメイトたちは、話しかけるどころか、目が合うだけでビクッとする。

会話中はいつも私の顔色を伺われ、わざと相手の言葉に冷たい返事をすれば青くなってあわてるのは傑作だ。

紗英と伊緒は、いつもこの景色を見ていたんだろう。