「あ、そういえば明日から夏休みだね」 「そうだね、楽しみ!」 そんな会話をしている優子と三津を尻目に、机の横にかけている通学用リュックに触れる。 中には、母親のサインを真似て書いた一枚の紙が入っている。 学校が終わったらすぐに直行する予定。 怖いよりも嬉しさが勝ち、厚い唇が弧を描いた。