――連れて来られたのは、屋上だった。 生ぬるい風が邪魔くさい。 頬にまとわりついた髪を払い、立ち止まった岩木さん同様、あたしも足を止める。 「で、話って?」 「…まだだから、ちょっと待ってて」 ……ハァ? まだだから、ってなに? せっかく来たのに、どういうことだよ……。 舌打ちしそうになったものの、これチャンスじゃん、と思い直す。 あたしって天才!