――「岩木さーん、一緒帰ろう!」 放課後。 ホームルームが終わるとあたしは席を立ち、岩木さんを誘った。 「うん」 笑みを浮かべて立ち上がる彼女。 あたしの努力が実を結び、体育以降、岩木さんは笑顔を見せてくれるようになった。 まぁブスの笑顔ほど不快なものはないけど、心を開いてくれたのはいい傾向。 これで岩木さんは、完全に柚乃の身代わりとして成立。 ちんたらとリュックを背負う岩木さんを横目に、ほくそ笑む。 「……ん?」 すると、視線を感じた。 振り返って、心の中で舌打ちする。