願いのその先



「やっぱり寒いね、体育館」

「当たり前」

「そうだよね。岩木さんって、寒いの得意?」

「得意なわけない」

「あはは、そうだよね」

……待って。

意外と岩木さんって、思ったことハッキリ言うタイプなわけ?

あたしの嫌な予感は、すぐ当たることになる。

「菅原さん。1ついいかな」

「え、なに?」

「なんで急に、私に話しかけてくるの?」

柚乃の代わりに扱いやすい友達が欲しかったからだよ。

なんて口が裂けても言えない、だから次の瞬間には言い訳を口に乗せたのは当たり前。