願いのその先



次の日。

私は震える手で、教室の扉をガラッと開けた。

あの後、私は亮先輩と海佳を置いて逃げるようにその場を去った。

体調不良という名目で(実際顔色は悪かったらしい)早退したものの、休んだらずっと足が動かなそうで登校したのだ。

けれど……入り口近くでおしゃべりしていた海佳のグループは、声をかけてくれるどころか振り向きもしなかった。

こんな反応をされることは分かっていた、だって海佳の彼氏である亮先輩と私がなぜか一緒にいて、肩には彼の手が置かれていたんだから。

浮気していた、とでも思われたのかもしれない。

それでも、亮先輩が誤解を解いてくれただろうし、一日経ったんだからだいじょうぶだろう。

私は笑顔の仮面を被り、海佳たちに近づく。