「小学生の時、家でも学校でも、私はずっと孤独だった。だからせめて、学校では友達といたかった!だからメイクをがんばって見た目だけは変えたんです、可愛い子なら友達ができるって分かったから」
言い切って、私はいつの間にか止めていた息を吐く。
その先は……言わなくても分かるだろう。
メイクという名の仮面を被り、自分をガラリと変えたことで私は、海佳に声をかけられた。
こんなチャンスはないと思って、がんばって彼女に取り入り、お揃いのリボンをつける関係にまで上り詰めたんだ。
でも、根っからの一軍女子である海佳とはタイプが元々違う。
その上、心から笑い合った記憶よりも、今日のように機嫌を損ねて冷や汗をかいたり顔色を伺うことへの疲れの記憶のほうが圧倒的に多かった。
それでも、一軍から転落するのだけは嫌だった。
今日も海佳の顔色と機嫌を伺って発言してきたことが、なによりの証拠。


