鳳凰の贄姫は藍色の道標を見つける

かつて妖魔と人間は敵対関係にあった。妖魔は人間を襲い、そんな妖魔に人間は憎しみを持っていた。
しかし、それは遠い昔の話。妖魔と人間は長い時を経て和解し、共存の道を辿ることとなった。
それでも、過去は変えられない。互いに傷つけ合ったことは過去とはいえ事実。襲われた先祖を持つ人間は、代々過去を伝承し、未だ一部の人間は妖魔を憎んでいる。
現在、妖魔は人間界に自然と溶け込んでいる。普通に勉学に励み、卒業したら普通に働く。神社や寺に祀られている妖魔の場合はその場所を守るという選択肢もある。妖魔が祀られている神社と寺は強い力を持つとされ、人間たちの悩みを解決できる。ただし、場所によってはその地域の住民で儀式をしたり、生贄を捧げたりと条件を満たす必要がある。

とある街では、大雨を止ませるためにその街で最も大きな神社――(おおとり)神社に贄姫を捧げることが決まっていた。