火輪の花嫁 ~男装姫は孤高の王の夢をみる~

 この才の優劣関係が、五主家の権力図にも少なからず影響しているようである。日紫喜を除く四主家の中で最も力の強い碧李家が、上座に陣取っているのがその証だ。
 碧李家の手前には、木主・烽火家。
 反対側、上座に近いのが久靄家、最も下座に着くのが和暮家。

(前王の后を輩出した和暮家も、ここでは下座となるんだな)

 ぼんやりとそんなことを考えているうちに、朝堂には燦と花緒が入ってきた。