「聞かれたことに答えよ。十六夜が火輪剣を奪おうとしたのはこれで二度目。剣を手に入れてどうしようと言うのだ!」
燦の声は、風一つない空気の中で大きく響き渡る。
火輪剣を奪おうとしたのは、二度目――その言葉に、碧李輝比佐が動いた。
「燦王。二度目、とはどういうことでしょう? 先ほど十六夜は、碧李家の水煙の才についてもおかしなことを言っていました。十六夜家には、何か裏があるというのですか?」
「ああ。当人の口から皆に説明してもらおうか」
燦に睨みつけられ、祖父は一瞬怯む。
しかし、火輪剣を握り直すと、自信を取り戻したかのように高笑いをした。
「碧李輝比佐! それに主家の当主たちよ! 聞くがいい! 我々十六夜家は、覡の家系などではない。天が綺羅をお創りになった遥か昔から続く主家、月主である!」
祖父の叫びの直後――晴れていたはずの夕空を、雷鳴が揺らした。
太陽はあっと言う間にどす黒い雲に隠れる。
燦の声は、風一つない空気の中で大きく響き渡る。
火輪剣を奪おうとしたのは、二度目――その言葉に、碧李輝比佐が動いた。
「燦王。二度目、とはどういうことでしょう? 先ほど十六夜は、碧李家の水煙の才についてもおかしなことを言っていました。十六夜家には、何か裏があるというのですか?」
「ああ。当人の口から皆に説明してもらおうか」
燦に睨みつけられ、祖父は一瞬怯む。
しかし、火輪剣を握り直すと、自信を取り戻したかのように高笑いをした。
「碧李輝比佐! それに主家の当主たちよ! 聞くがいい! 我々十六夜家は、覡の家系などではない。天が綺羅をお創りになった遥か昔から続く主家、月主である!」
祖父の叫びの直後――晴れていたはずの夕空を、雷鳴が揺らした。
太陽はあっと言う間にどす黒い雲に隠れる。

