物流センターの入口に、冷たい朝の風が吹き抜けた。時刻は朝の五時半。しかも今日は土曜日だ。
普通ならぐっすり眠っている時間帯だが、今日はそうはいかない。
意外と眠気もなく、体はもう起きている。念のため軽くその場でジャンプしてみた。――うん、動く。
センターの入口のドアに手をかけ、元気よく開く。
「おはようございます。タイミーから来ました」
殺風景な室内には、段ボールや荷物が所狭しと積み上がっている。制服姿のスタッフが数人と、私服のスキマワーカーらしき人が二人、すでに到着していた。
「おはようございます。今日はよろしくお願いしますねー」
気のよさそうな男性スタッフが、QRコードの印刷された紙を差し出してくる。
「は、はい! QRコード……? ごめんなさい、今日がタイミー初めてで、よくわかってなくて……」
ポケットから慌ててスマホを取り出す。
QRコードって、カメラで撮ればいいのかな? それともアプリ?
操作に戸惑っていると、黒髪の女性ワーカーがそっと近づいてきて、自分のスマホ画面を開いて見せてくれた。
「タイミーのアプリを開いて、今日の仕事を選ぶとチェックインできるんです。それでQRを読み取れば大丈夫ですよ」
言われるままに操作すると、確かにカメラが起動した。これで労働時間がカウントされるのだろう。――初めてのことって、やっぱり緊張する。
QRコードを無事読み取って一息つくと、さっき助けてくれた女性にお礼を言おうと近づいた。
「ありがとうございました、無事チェックインできました! ――って、桐谷さん?」
その黒髪の女性は、会社の先輩・桐谷澪だった。
普通ならぐっすり眠っている時間帯だが、今日はそうはいかない。
意外と眠気もなく、体はもう起きている。念のため軽くその場でジャンプしてみた。――うん、動く。
センターの入口のドアに手をかけ、元気よく開く。
「おはようございます。タイミーから来ました」
殺風景な室内には、段ボールや荷物が所狭しと積み上がっている。制服姿のスタッフが数人と、私服のスキマワーカーらしき人が二人、すでに到着していた。
「おはようございます。今日はよろしくお願いしますねー」
気のよさそうな男性スタッフが、QRコードの印刷された紙を差し出してくる。
「は、はい! QRコード……? ごめんなさい、今日がタイミー初めてで、よくわかってなくて……」
ポケットから慌ててスマホを取り出す。
QRコードって、カメラで撮ればいいのかな? それともアプリ?
操作に戸惑っていると、黒髪の女性ワーカーがそっと近づいてきて、自分のスマホ画面を開いて見せてくれた。
「タイミーのアプリを開いて、今日の仕事を選ぶとチェックインできるんです。それでQRを読み取れば大丈夫ですよ」
言われるままに操作すると、確かにカメラが起動した。これで労働時間がカウントされるのだろう。――初めてのことって、やっぱり緊張する。
QRコードを無事読み取って一息つくと、さっき助けてくれた女性にお礼を言おうと近づいた。
「ありがとうございました、無事チェックインできました! ――って、桐谷さん?」
その黒髪の女性は、会社の先輩・桐谷澪だった。



