hugme 蛍光ピンクの蝶

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  あの日から、私はミユリの朝の挨拶会にアクセスしなくなった。
  ミユリの言葉は、私の言葉ではない。私は、私の言葉を紡ぐすべを失ってしまったのだ。ただ日々仕事をこなし、時々ワインを飲み、泥のように眠り、起き、また仕事をこなす。その繰り返しで、このまま老いて死んでいくのだろう。
  出資している子どもは、ただの資産だ。
  私の子どもではないのだ。
  そんなことに、どうして気付けなかったのか。
 
  何も考えなくて済むように、夢中で仕事に取り組んでいると、ぽんっとメッセージが届く。編集者からの催促か、修正依頼かだろう。片目でちらりとメッセージを見ると、その差出人は「苅真ミユリ」と書かれていた。
  心臓が止まるかと思った。通知では「カレンお母さん」までしか見られない。
  恐る恐る、通知をクリックしてhugmeのメッセージを開く。


 カレンお母さん
  お元気ですか。ミユリです。お母さんにお願いがあります。私に小説の書き方を教えてくれませんか。





Fin