好きまでの距離

 これもしかしてたろうにみゃくあり?
 みゃくありですか?
 たろういけちゃいますか?

「時間なんて関係ないよ。だってたろうあゆくんのこと運命の人だって思うもん。たろうわかるもん。たろう絶対あゆくんを幸せにする」

「ぼくも……咲太郎と一緒いたら胸がポカポカするけど……でも……」
「今すぐ決めなくていいよ……たろう今から頑張ってあゆくんに振り向いてもらうからね。あゆくん覚悟して」
 
 あゆくんをもう1回ぎゅーっと抱きしめる。
 その後にあゆくんの手を握ってあゆくんのお顔をしっかり見つめる。

「たろう本気だし、絶対あゆくんを幸せにするから」

 たろう真剣だよの気持ちであゆくんに伝える。

「咲太郎……ぼく咲太郎のこともっと知りたいと思うし、もっと話したいと思ってる。咲太郎のメイクだったりネイルだったり好きなことに対する気持ちとか熱意も感じるし、咲太郎のことすごいなと思ってる。出会ってまだ短時間だけど、ぼく咲太郎と一緒にいても緊張しないんだ。もうちょっと……ぼくに時間ちょうだい」

 ひょぇぇぇ――!
 これはたろういけちゃう?
 脈ありありですか?

「あのねぇ。僕の前で2人ともいちゃつかないでくれる?」
 こーちゃんの存在すっかり忘れてた。

「こーちゃんごめんねぇ。たろうあゆくんしか見えてなかった」
「そうだろうと思ったよ。ここら辺で声かけないと僕の前でもっと太郎くん押せ、押せなりそうだなと思ってね」
「まぁあゆむ。今すぐ結論出す必要ないし、空の行動は僕も庇いようがないぐらい酷いと思うから、あゆむがゆっくり考えて幸せになる道を選びなね。僕はいつでもここにいるし困ったり悩んだりしたらいつでもおいで」

 こーちゃんやっぱり先生なんだあってたろう見直しちゃう。

「うん。ぼくちゃんと時間かけて考える。咲太郎と一緒にいると安心するし胸がぽかぽかする。ぼく自身の気持ちきちんとぼく考える。だから待っててね」

 えぇー!これたろう脈あるよね?
 いけちゃうよね?

「たろう、あゆくんに無理強いとかしたくない。いくらでもたろう待つ。でもあゆくんにLINEちゃんはしたいの。してもいい?」
「もちろん。ぼくも咲太郎ともっと話したいよ」

 へっ。へっ。
 たろうこれから頑張っちゃう。

「あゆむ。今日太郎君に文化祭案内して貰えば?1人だとつまんないでしょ?」
 こーちゃんてばいい事言うジャン!

「そぉーしよぉーたろう案内しちゃう」
「いいの?咲太郎ぼくと一緒で?友達とか?」

「たろうの最優先は今からずーっとあゆくんだからいいの!たろうがあゆくんと一緒いたいの」
「咲太郎がぼくを優先してくれるの嬉しいけど、でもぼく……咲太郎の友達関係邪魔したりはしたくないよ。咲太郎がぼくのこと大切にしたいと思ってくれるようにぼくも咲太郎のこと大切にしたいんだ」

 あゆくんがたろうの目を見て真剣に話してくれる。
 たろうのこと、たろうの友達関係まできちんと考えてくれるあゆくんにたろうは嬉しくて胸がいっぱいになる。

「大丈夫だよ。たろう無理してないし、たろうがあゆくんと一緒に周りたいの。たろうがあゆくんと一緒にいたいんだよ」

 たろうもあゆくんにきちんと今の気持ちを知ってもらいたいから真剣な顔であゆくんに伝えてる。
 あゆくんと数秒間見つめあってたら、あゆくんのほっぺが赤くなってる。

「咲太郎が真剣に伝えてくれるの嬉しい……咲太郎に見つめられてぼくちょっと照れちゃった。じゃあ……咲太郎案内をお願いしてもいいですか?」
「もちろん!案内をたろうにさせてください」

 2人で笑い合う。
 あゆくんといるとたろうも自分の気持ちを素直に伝えられるし、あゆくんもたろうにしっかり気持ちを伝えてくれるからお互い話し合いをできてるような気がする。

 それに……あゆくん。たろうが真剣な顔してあゆくんのこと見つけてるとほっぺ赤くなって照れてる。
 たろうやっぱり脈ありかもしれない……。

 今からあゆくんと一緒に文化祭回れちゃうから、たろうガンガンアピールしていいかなぁ……。
 あゆくんを困らせたくはないから、控えめにでもしっかりとたろうのことあゆくんにアピールしちゃおう!

「じゃあ、あゆたくん行こっか!」
 サッとあゆたくんの手を握る。

「咲太郎……手」

 あゆくんがお顔真っ赤にしてる。
 あゆくんはたろうが手を繋いだらどんな反応してくれる?と思ってたろう勇気出して手を繋いでみた。
 あゆくん照れてる?
 これは、たろうのこと少しは意識してくれてるってことだよね?
 あゆくんが嫌がってないんだったら、たろうこのまま手を繋いでおきたいな。

「たろうはあゆくんと手をつなぎたいけど、あゆくんいや?」
「ぼくはいやじゃないよ?でもぼくと手を繋いで校内歩いて咲太郎に迷惑かかんない?」

 あゆくんたろうと手を繋ぐの嫌じゃないんだ。
 たろうその言葉だけでもう有頂天な気持ちになる。

「全然かかんない!たろうの大好きな人ですよぉーってみんなにアピールしたいぐらいだよぉ」
「そっか……そらくんは絶対外で手を繋いだらダメだしちょっと距離あけて歩こうとか言われてたんだ。周りから怪しまれることは絶対するなって。ぼくは手とかも繋ぎたかったんだけど…」

「たろうは全然そんなの気にしないヨ。逆に見て見てーたろうの好きな人素敵でしょーって自慢しちゃう」

 たろうが両手を広げて、た――くん自慢するよと表現したらあゆくん、すっごい笑顔で笑ってくれた。

 たろうやっぱりあゆくんの笑顔が好きだな。
 あゆくんにはずっと笑顔でいてほしい。
 あゆくんの笑顔を見てたら、たろうすごいパワーが湧いてくる気がする。

「ありがとう咲太郎。ぼくと手を繋いでください」

 あゆくんがたろうに向かって手を差し出してくれる。

 どうしよー!
 あゆくんが可愛いよぉー!
 あゆくんからたろうに手を差し出してくれたことがたろうとっても嬉しい。
 たろうだけじゃなくて、あゆくんもたろうと手を繋ぎたいと思ってくれてるってことだよねぇ。

 たろうまだあゆくんと出会って時間は短いけど……。

 でもたろう分かるんだ。

 たろうは絶対あゆくんとお付き合いする!
 たろうがあゆくんを幸せにするんだ!

 あゆくんはたろうの運命の相手なの。
 たろうの1番大切で大事な人なの。
 たろうがあゆくんを絶対幸せにする!

 好きになるのに、時間なんて関係ないってたろうは思うんだ。
 たろうこんなにそばにいたいし、大切にしたいと思える人に出会ったの初めてだもん。
 あゆくんにも同じ気持ちを持ってもらえたら嬉しいな。

 たろう頑張るもんねー!