久遠は第零異能記録学園に着いた。
第零異能記録学園は寮生活で1人部屋だった。見渡す限り、生徒の数は異常だった。
そして階級制度もあるらしい。学園に入る前に実技試験があった。
数人の教師が見守る中、実技試験をした。
久遠は実技試験で普通の剣を使った。相手は人形だった。
斬っても決定打にならない。
何度も斬りつけても人形は倒れない。刃は確かに届いているのに手応えがない。久遠の呼吸だけが、徐々に荒くなっていく。
その後は学園の先生と面接をした。
先生は久遠の出身地を聞いて驚いていた。
何故ならばもう地図には載ってない村だったからだ。
そして、何故2本の剣を使っているか聞かれた。久遠は先生に全部話した。
その話も聞いて驚いていた。
「話には聞いていたが。本当だったのか」
「これは面倒な事になった」
「大丈夫なのかしら」
久遠は答えた。
「俺も、出来れば使いたくありません」
「うーん、わかった。この学園に来てもらおう」
「校長。いいのですか?何かあっては危ないし生徒にも何かあったらどうするのですか?」
「その時はワシらが止めればいい事だ」
「……わかりました」
「その剣の名前はあるのか?」
「はい。ラストメモリアです」
「ほう。意味は、最後の記憶か」
「はい」
久遠は荷物を寮に置き体育館に行く。そして先生の話が始まった。
「入学おめでとうございます。これから3年間よろしくお願いします。3年間でSランク行くのは大変かもしれませんが、頑張ってください」
先生の話が終わり校長先生の話が始まった。
「えー。今日はゆっくり休んで明日に備えてください。明日は自分より1ランク上の人と戦ってもらいます」
1年生全員が騒ぎ出した
「まじかよ」
「勝てないって」
久遠は冷静だった。勝てる自信はあるようにも見えた。
校長先生の話が終わり、みんな各寮に戻った。久遠は寮の部屋に戻ると、静かに剣を抜いた。
片方の剣は、いつも通り手入れが済んだ。
だが──もう一本は触れた瞬間、指先がわずかに震えた。
剣は、使うたびに記憶を奪う。その代償が、どれほどか────久遠はよく知っていた。
かつてドラゴンを倒した初代久遠家当主。その皮、爪、牙から作られたのが───ラストメモリアだった。
「ふぅ〜。やっと終わった。いつ発表されるんだろうか」
待っていたら音が鳴った。
「ピコン」
各部屋にはパソコンが置いてある。久遠はパソコンを開いた。
「ポチッ!」
「対戦相手が決まりました。一ノ瀬零(いちのせれい)1年生です」
「同じ学年か……勝てるか分からないな。あの剣は使わないようにしないとな」
「俺の対戦相手は久遠朔か。。明日が楽しみだ」
「ふははははは」
そして朝を迎えた。久遠は試合会場に向かった。
「緊張するな。勝てるといいけど」
試合会場に着いて受付の人に話をして通してもらった。
「ここが控え室になります」
「ありがとう」
控え室に入って荷物を置いて普通の剣とラストメモリアを腰に剣を装着した。
そして試合が始まる。
「さて異能バトルが始まりました。どんな戦いが繰り広げられるのか楽しみです。最初に出て来るのは。一ノ瀬零(いちのせれい)続きまして久遠朔」
「試合実況者の火ノ宮迅と冬城雪乃がお送りします」
「どんな展開になるか楽しみですね」
「ええ。この試合は見逃せませんね」
「はい。この戦いは相手が戦闘不能になるかギブアップで決着です」
「それでは試合開始」
「フッ」
一ノ瀬が鼻で笑った。
「何、笑ってるんだ?試合始まってるぞ」
「気にしないでくれ」
「……名前、なんだっけ?」
「久遠朔だ」
「そうだ。久遠朔だ……」
「もう一本は抜かなくてもいいのか?」
「あいにく、この剣は抜かない。この剣で十分だ」
「まあいい。抜かすまでだ」
「それは無理な話だな」
一ノ瀬は銃使いだ。剣とは相性が悪い。だけど久遠より1ランク上だ。そう簡単には勝てない相手と思っている。
久遠は一ノ瀬に向かって先制攻撃した。しかし、銃で防御された。普通なら銃が壊れてもおかしくはない。
「無駄だよ。俺の銃はガラクタの剣より硬い。硬い昆虫から作ってるから普通に防げる」
「な、何?」
久遠は後ろに下がった。
そして、一ノ瀬が久遠にむけて撃った。
「ドンッ!」
「キンッ!」
火花が散り、弾丸が軌道を逸れる。
久遠は歯を食いしばった。
(これなら避けれらないと思うぞ)
「何?」
久遠は構えた。一ノ瀬は久遠にむけて技を出した。
「ロスト・ラウンド」(失われた弾)
この弾は今さっきと違うぜ。
一ノ瀬は久遠に撃ったはずなのに弾が見えない。そして久遠の左肩に命中した。
「ウッ!」
「惜しい。心臓じゃあなかったか」
「今度は何処を狙っちゃおうかな〜」
「……クソ」
また、ロスト・ラウンドを撃った。弾が見えない。
どこから来るのか分からない恐怖に体が動かない。
今度は足を撃ち抜かれた。久遠は跪いた。
「クッ」
痛みに耐えながら立ち上がった。
まだ立てるのか。ギブアップしてもいいんだぜ〜。
ギブアップしてたまるか〜。
久遠は近づいて一ノ瀬に剣を振る。
当たったと思ったら弾が久遠の横腹に当たった。
「ドサッ」
久遠は倒れた。一ノ瀬は久遠にトドメを刺し銃を構えて撃った。
久遠朔これで終わりだ。
「ドーン」
いないだと?どこに行った?
「ここだ」
一ノ瀬は背後を向いた。久遠の剣から禍々しいオーラをまとっていた。一ノ瀬はその剣を見て驚いていた。試合実況者も驚いた。
「何と、久遠選手もう1本の剣を抜いたー。二刀流かと思いきや使っていた剣は地面に置いたー」
「……使いたくなかった」
これを抜けば、また記憶が消える。
それでも────ここで負けるわけにはいかない
「何だその禍々しい剣は?」
「信じてもらえないかも知れないけど呪いの剣だ。名前はラストメモリア」
「呪いの剣、聞いた事あるけど実在するとは思わなかった」
「実在する。代々受け継がれてきた……俺で、五代目かな。早く終わらせないとやばい」
「使えば記憶が消える。軽ければ一日……でもやりすぎると一ヶ月は消える」
「5代目〜」
うん。さぁ、最終ラウンド開始としますか。
そんなのありえない。俺もこの技を使うしかない。
破城跳弾(ブレイク・バウンド)
一ノ瀬のもう1個の技を出した。一ノ瀬が弾を撃った。久遠はラストメモリアで弾を振り抜いた。見えない弾が、空間ごと裂かれたように弾け飛ぶ。
「……なんだ、その剣……」
一ノ瀬の声が震える。一歩後ずさる。
「待て……無理だ……」
「……ギブアップする」
久遠はラストメモリアを止めた。ゴングを鳴らした。
「カンカンカン」
勝者、久遠選手
「勝ったのか」
「ドサッ」
久遠はそのまま倒れた。久遠はそのまま保健室に運ばれる。
そして久遠と一ノ瀬の戦いが終わった。異能者達は次々と戦いが繰り広げていた。夕方になった。久遠は目が覚めた。
保健室にいたのは先生だった。
久遠大丈夫か?
「……ここは?」
「第零異能記録学園だ。久遠、何も覚えてないのか?」
「はい。もしかして、俺はラストメモリアを使ったのか?」
そうだ。お前は一ノ瀬と戦ったんだ。そしてラストメモリアを使って勝った。今日はゆっくり休め。今日の試合はパソコンで観れるから確認出来るからな。
「はい」
寮の場所が、思い出せない。
来たはずなのに。
覚えているはずなのに。
────何も、思い出せない。
「君、どうしたんだ?」
道がわからなかった。
寮なら、こっちを真っ直ぐ行けば着くよ。
ありがとうございます。
久遠は真っ直ぐ歩いた。寮にやっと着いた。着いたのはいいものの自分の部屋の場所がわからなかった。
服に何かないか探して、ポケットの中に1枚の紙がはいっていた。久遠は紙を開いて読んだ。
「君の部屋は105号室だ」
———なぜこんな紙が入っている?
久遠は紙の言うとおりに105号室にたどり着くとドアの名札に名前が書いてあった。
「お、俺の部屋なのか?」
久遠はおそるおそる鍵を使ってドアを開け。電気をつけた。
部屋に入って机の下に自分のバックが置いている。
バッグを開け、中を確かめる。
ノートを開いた。
「これは俺が学園に来た時の日記なのか」
多分、ラストメモリアを使うと思って書いたんだと思う。苦戦すんだと思ったんだろう。
パソコンを開いて戦った動画を見てみる事にした。
当然に苦戦をしていたらしく。ラストメモリアを使っていた。そして一ノ瀬に勝ってそのまま倒れた。
本当はラストメモリアは使いたくないんだけどなぁ。これからもこんな事になるんだよな。
久遠は戦った後に汗をかいてたからシャワーを浴びる事にした。シャワーを浴びると、戦いで負った傷沁みるように痛んだ。
「イテッ!」
お風呂出たら傷の手当てもしないとな。
シャワーから出てタオルで体を拭いて傷の手当てをする。
かなり銃で撃たれた箇所あるな。俺が倒れた後、手当てはされてるけどまだ、血は止まってないな
手当てが終わって明日に備えて寝る。
朝を迎えて久遠は目が覚めたらいつもなら数日かかるはずが目が覚めたら記憶が戻っていた。
「あ、アレ。俺、記憶が戻ってる。いつもなら数日ぐらい、記憶が戻らないのに。だけど、記憶が曖昧でまだ思い出せない」
久遠は朝の食堂に向かった。
メニューはパンか米の二択だった。白ごはんと味噌汁と魚にした。
机に座って朝ご飯を食べる。
いろんな所からヒソヒソ話が聞こえる。
「昨日の子だよね」
「アイツの剣やばいらしい」
「みんな君の事で話題になってるね」
「君は?」
「私?私は――」
「夜桜小夜だよ」
質問していい?
なに?
みんな何で俺の事話題になってるんだ?
「それはね、久遠君の使った剣が凄かったからね」
「ラストメモリアの事だね」
「うん。ラストメモリアだっけ、どんな剣なの?」
あの剣は呪いの剣で使ったら記憶を奪われるんだ。
「えっ!そうなの」
「うん。少しだと1日の記憶が奪われるけど。かなり使うと1ヶ月記憶なくなるんだ」
「そんな剣、初めて聞いた……」
初めてみる人はよく言われるんだ。
「ふーん」
夜桜さんこれからよろしく
うん。よろしくね。
夜桜さんはランクはどのくらい?
「私は……Dランクだよ」
俺と同じだね
うん。
朝ご飯が終わって。一旦部屋に戻った。パソコンでクラスが発表される。
パソコンを開いて。
「1年A組と出席番号10番と書いている」
学園に向かう。歩いてる途中に食堂であった女の子に出会った。
あ、久遠君何組になったの?
俺はA組。夜桜さんは?
私もA組だよ。一緒だね。
うん。
教室に着いた。教卓に自分が座る場所が書いてあった。座る場所は番号順だった。
「俺の席はここだ」
席は後ろだった。夜桜は少し離れていた。先生が教室に入ってきた。
「A組の担当となった。黒刃魔零(黒刃まれい)だ。よろしくな」
「女性の先生なんだ」
今日は訓練場に行くから。今から訓練場までついて来てね。
最初っから訓練場か。ラストメモリアを使う事ないからいいか。
ゾロゾロと教室から出て行く。迷わないように皆んなにと並んで歩いた。
訓練場では人形が出された。1人1人戦う事になる。
「君達には強い人形と戦ってもらう。勝てる奴はいないと思う。後は技、能力、魔導、変身を使わずに勝てたらよしとする」
出席番号からお願いする。
久遠は剣を構えた。
「はぁっ!」
踏み込み、斬りかかる。
──ガキンッ!!
刃は人形の腕に弾かれた
「なっ……!?」
もう一度今度は横から斬る。
だが、それも止められた。
(全然効いてない……!)
全員が人形と戦ったが勝てる者はいなかった。先生がお手本をみせた。なんと人形は倒れた。今なにが起こったのかわからなかった。
次は1人2組になってお互いと戦ってください。
誰も久遠としたがらなかった。
「……多分怖がられてるのかな」
深いため息が出ていた。
「ハァ〜」
久遠一緒にやる人いないの?
「……はい」
しょうがない私とする?久遠の話題は皆んなに恐れられてるからね。ラストメモリアを使ったお前が怖いんだろう。
目が合った瞬間、何人かの生徒が慌てて視線を逸らした。
お前は何の為にラストメモリアを使ってる?
先生は久遠に何の為に使ってるのかを聞かれた。
「それは久遠家の定めだから」
私は普通なら使いたくないし受け継ぎたくないね。でもいつかは何の為に使うかわかると思う。ゆっくり考えていくといい。
「……はい」
そして訓練は終わった。久遠はラストメモリアは何の為に使うかを少しだけ考えた。
ねぇねぇ。なに考えてるの?もう、お昼になってるよ。
「あ……夜桜さん。先生にラストメモリアを何の為に使うかって言われて考えていたんだ」
そうなんだね。難しい問題だね。
うん。考えた事なくて。俺もこの剣は何で作られたのかわからないんだ。
第零異能記録学園は寮生活で1人部屋だった。見渡す限り、生徒の数は異常だった。
そして階級制度もあるらしい。学園に入る前に実技試験があった。
数人の教師が見守る中、実技試験をした。
久遠は実技試験で普通の剣を使った。相手は人形だった。
斬っても決定打にならない。
何度も斬りつけても人形は倒れない。刃は確かに届いているのに手応えがない。久遠の呼吸だけが、徐々に荒くなっていく。
その後は学園の先生と面接をした。
先生は久遠の出身地を聞いて驚いていた。
何故ならばもう地図には載ってない村だったからだ。
そして、何故2本の剣を使っているか聞かれた。久遠は先生に全部話した。
その話も聞いて驚いていた。
「話には聞いていたが。本当だったのか」
「これは面倒な事になった」
「大丈夫なのかしら」
久遠は答えた。
「俺も、出来れば使いたくありません」
「うーん、わかった。この学園に来てもらおう」
「校長。いいのですか?何かあっては危ないし生徒にも何かあったらどうするのですか?」
「その時はワシらが止めればいい事だ」
「……わかりました」
「その剣の名前はあるのか?」
「はい。ラストメモリアです」
「ほう。意味は、最後の記憶か」
「はい」
久遠は荷物を寮に置き体育館に行く。そして先生の話が始まった。
「入学おめでとうございます。これから3年間よろしくお願いします。3年間でSランク行くのは大変かもしれませんが、頑張ってください」
先生の話が終わり校長先生の話が始まった。
「えー。今日はゆっくり休んで明日に備えてください。明日は自分より1ランク上の人と戦ってもらいます」
1年生全員が騒ぎ出した
「まじかよ」
「勝てないって」
久遠は冷静だった。勝てる自信はあるようにも見えた。
校長先生の話が終わり、みんな各寮に戻った。久遠は寮の部屋に戻ると、静かに剣を抜いた。
片方の剣は、いつも通り手入れが済んだ。
だが──もう一本は触れた瞬間、指先がわずかに震えた。
剣は、使うたびに記憶を奪う。その代償が、どれほどか────久遠はよく知っていた。
かつてドラゴンを倒した初代久遠家当主。その皮、爪、牙から作られたのが───ラストメモリアだった。
「ふぅ〜。やっと終わった。いつ発表されるんだろうか」
待っていたら音が鳴った。
「ピコン」
各部屋にはパソコンが置いてある。久遠はパソコンを開いた。
「ポチッ!」
「対戦相手が決まりました。一ノ瀬零(いちのせれい)1年生です」
「同じ学年か……勝てるか分からないな。あの剣は使わないようにしないとな」
「俺の対戦相手は久遠朔か。。明日が楽しみだ」
「ふははははは」
そして朝を迎えた。久遠は試合会場に向かった。
「緊張するな。勝てるといいけど」
試合会場に着いて受付の人に話をして通してもらった。
「ここが控え室になります」
「ありがとう」
控え室に入って荷物を置いて普通の剣とラストメモリアを腰に剣を装着した。
そして試合が始まる。
「さて異能バトルが始まりました。どんな戦いが繰り広げられるのか楽しみです。最初に出て来るのは。一ノ瀬零(いちのせれい)続きまして久遠朔」
「試合実況者の火ノ宮迅と冬城雪乃がお送りします」
「どんな展開になるか楽しみですね」
「ええ。この試合は見逃せませんね」
「はい。この戦いは相手が戦闘不能になるかギブアップで決着です」
「それでは試合開始」
「フッ」
一ノ瀬が鼻で笑った。
「何、笑ってるんだ?試合始まってるぞ」
「気にしないでくれ」
「……名前、なんだっけ?」
「久遠朔だ」
「そうだ。久遠朔だ……」
「もう一本は抜かなくてもいいのか?」
「あいにく、この剣は抜かない。この剣で十分だ」
「まあいい。抜かすまでだ」
「それは無理な話だな」
一ノ瀬は銃使いだ。剣とは相性が悪い。だけど久遠より1ランク上だ。そう簡単には勝てない相手と思っている。
久遠は一ノ瀬に向かって先制攻撃した。しかし、銃で防御された。普通なら銃が壊れてもおかしくはない。
「無駄だよ。俺の銃はガラクタの剣より硬い。硬い昆虫から作ってるから普通に防げる」
「な、何?」
久遠は後ろに下がった。
そして、一ノ瀬が久遠にむけて撃った。
「ドンッ!」
「キンッ!」
火花が散り、弾丸が軌道を逸れる。
久遠は歯を食いしばった。
(これなら避けれらないと思うぞ)
「何?」
久遠は構えた。一ノ瀬は久遠にむけて技を出した。
「ロスト・ラウンド」(失われた弾)
この弾は今さっきと違うぜ。
一ノ瀬は久遠に撃ったはずなのに弾が見えない。そして久遠の左肩に命中した。
「ウッ!」
「惜しい。心臓じゃあなかったか」
「今度は何処を狙っちゃおうかな〜」
「……クソ」
また、ロスト・ラウンドを撃った。弾が見えない。
どこから来るのか分からない恐怖に体が動かない。
今度は足を撃ち抜かれた。久遠は跪いた。
「クッ」
痛みに耐えながら立ち上がった。
まだ立てるのか。ギブアップしてもいいんだぜ〜。
ギブアップしてたまるか〜。
久遠は近づいて一ノ瀬に剣を振る。
当たったと思ったら弾が久遠の横腹に当たった。
「ドサッ」
久遠は倒れた。一ノ瀬は久遠にトドメを刺し銃を構えて撃った。
久遠朔これで終わりだ。
「ドーン」
いないだと?どこに行った?
「ここだ」
一ノ瀬は背後を向いた。久遠の剣から禍々しいオーラをまとっていた。一ノ瀬はその剣を見て驚いていた。試合実況者も驚いた。
「何と、久遠選手もう1本の剣を抜いたー。二刀流かと思いきや使っていた剣は地面に置いたー」
「……使いたくなかった」
これを抜けば、また記憶が消える。
それでも────ここで負けるわけにはいかない
「何だその禍々しい剣は?」
「信じてもらえないかも知れないけど呪いの剣だ。名前はラストメモリア」
「呪いの剣、聞いた事あるけど実在するとは思わなかった」
「実在する。代々受け継がれてきた……俺で、五代目かな。早く終わらせないとやばい」
「使えば記憶が消える。軽ければ一日……でもやりすぎると一ヶ月は消える」
「5代目〜」
うん。さぁ、最終ラウンド開始としますか。
そんなのありえない。俺もこの技を使うしかない。
破城跳弾(ブレイク・バウンド)
一ノ瀬のもう1個の技を出した。一ノ瀬が弾を撃った。久遠はラストメモリアで弾を振り抜いた。見えない弾が、空間ごと裂かれたように弾け飛ぶ。
「……なんだ、その剣……」
一ノ瀬の声が震える。一歩後ずさる。
「待て……無理だ……」
「……ギブアップする」
久遠はラストメモリアを止めた。ゴングを鳴らした。
「カンカンカン」
勝者、久遠選手
「勝ったのか」
「ドサッ」
久遠はそのまま倒れた。久遠はそのまま保健室に運ばれる。
そして久遠と一ノ瀬の戦いが終わった。異能者達は次々と戦いが繰り広げていた。夕方になった。久遠は目が覚めた。
保健室にいたのは先生だった。
久遠大丈夫か?
「……ここは?」
「第零異能記録学園だ。久遠、何も覚えてないのか?」
「はい。もしかして、俺はラストメモリアを使ったのか?」
そうだ。お前は一ノ瀬と戦ったんだ。そしてラストメモリアを使って勝った。今日はゆっくり休め。今日の試合はパソコンで観れるから確認出来るからな。
「はい」
寮の場所が、思い出せない。
来たはずなのに。
覚えているはずなのに。
────何も、思い出せない。
「君、どうしたんだ?」
道がわからなかった。
寮なら、こっちを真っ直ぐ行けば着くよ。
ありがとうございます。
久遠は真っ直ぐ歩いた。寮にやっと着いた。着いたのはいいものの自分の部屋の場所がわからなかった。
服に何かないか探して、ポケットの中に1枚の紙がはいっていた。久遠は紙を開いて読んだ。
「君の部屋は105号室だ」
———なぜこんな紙が入っている?
久遠は紙の言うとおりに105号室にたどり着くとドアの名札に名前が書いてあった。
「お、俺の部屋なのか?」
久遠はおそるおそる鍵を使ってドアを開け。電気をつけた。
部屋に入って机の下に自分のバックが置いている。
バッグを開け、中を確かめる。
ノートを開いた。
「これは俺が学園に来た時の日記なのか」
多分、ラストメモリアを使うと思って書いたんだと思う。苦戦すんだと思ったんだろう。
パソコンを開いて戦った動画を見てみる事にした。
当然に苦戦をしていたらしく。ラストメモリアを使っていた。そして一ノ瀬に勝ってそのまま倒れた。
本当はラストメモリアは使いたくないんだけどなぁ。これからもこんな事になるんだよな。
久遠は戦った後に汗をかいてたからシャワーを浴びる事にした。シャワーを浴びると、戦いで負った傷沁みるように痛んだ。
「イテッ!」
お風呂出たら傷の手当てもしないとな。
シャワーから出てタオルで体を拭いて傷の手当てをする。
かなり銃で撃たれた箇所あるな。俺が倒れた後、手当てはされてるけどまだ、血は止まってないな
手当てが終わって明日に備えて寝る。
朝を迎えて久遠は目が覚めたらいつもなら数日かかるはずが目が覚めたら記憶が戻っていた。
「あ、アレ。俺、記憶が戻ってる。いつもなら数日ぐらい、記憶が戻らないのに。だけど、記憶が曖昧でまだ思い出せない」
久遠は朝の食堂に向かった。
メニューはパンか米の二択だった。白ごはんと味噌汁と魚にした。
机に座って朝ご飯を食べる。
いろんな所からヒソヒソ話が聞こえる。
「昨日の子だよね」
「アイツの剣やばいらしい」
「みんな君の事で話題になってるね」
「君は?」
「私?私は――」
「夜桜小夜だよ」
質問していい?
なに?
みんな何で俺の事話題になってるんだ?
「それはね、久遠君の使った剣が凄かったからね」
「ラストメモリアの事だね」
「うん。ラストメモリアだっけ、どんな剣なの?」
あの剣は呪いの剣で使ったら記憶を奪われるんだ。
「えっ!そうなの」
「うん。少しだと1日の記憶が奪われるけど。かなり使うと1ヶ月記憶なくなるんだ」
「そんな剣、初めて聞いた……」
初めてみる人はよく言われるんだ。
「ふーん」
夜桜さんこれからよろしく
うん。よろしくね。
夜桜さんはランクはどのくらい?
「私は……Dランクだよ」
俺と同じだね
うん。
朝ご飯が終わって。一旦部屋に戻った。パソコンでクラスが発表される。
パソコンを開いて。
「1年A組と出席番号10番と書いている」
学園に向かう。歩いてる途中に食堂であった女の子に出会った。
あ、久遠君何組になったの?
俺はA組。夜桜さんは?
私もA組だよ。一緒だね。
うん。
教室に着いた。教卓に自分が座る場所が書いてあった。座る場所は番号順だった。
「俺の席はここだ」
席は後ろだった。夜桜は少し離れていた。先生が教室に入ってきた。
「A組の担当となった。黒刃魔零(黒刃まれい)だ。よろしくな」
「女性の先生なんだ」
今日は訓練場に行くから。今から訓練場までついて来てね。
最初っから訓練場か。ラストメモリアを使う事ないからいいか。
ゾロゾロと教室から出て行く。迷わないように皆んなにと並んで歩いた。
訓練場では人形が出された。1人1人戦う事になる。
「君達には強い人形と戦ってもらう。勝てる奴はいないと思う。後は技、能力、魔導、変身を使わずに勝てたらよしとする」
出席番号からお願いする。
久遠は剣を構えた。
「はぁっ!」
踏み込み、斬りかかる。
──ガキンッ!!
刃は人形の腕に弾かれた
「なっ……!?」
もう一度今度は横から斬る。
だが、それも止められた。
(全然効いてない……!)
全員が人形と戦ったが勝てる者はいなかった。先生がお手本をみせた。なんと人形は倒れた。今なにが起こったのかわからなかった。
次は1人2組になってお互いと戦ってください。
誰も久遠としたがらなかった。
「……多分怖がられてるのかな」
深いため息が出ていた。
「ハァ〜」
久遠一緒にやる人いないの?
「……はい」
しょうがない私とする?久遠の話題は皆んなに恐れられてるからね。ラストメモリアを使ったお前が怖いんだろう。
目が合った瞬間、何人かの生徒が慌てて視線を逸らした。
お前は何の為にラストメモリアを使ってる?
先生は久遠に何の為に使ってるのかを聞かれた。
「それは久遠家の定めだから」
私は普通なら使いたくないし受け継ぎたくないね。でもいつかは何の為に使うかわかると思う。ゆっくり考えていくといい。
「……はい」
そして訓練は終わった。久遠はラストメモリアは何の為に使うかを少しだけ考えた。
ねぇねぇ。なに考えてるの?もう、お昼になってるよ。
「あ……夜桜さん。先生にラストメモリアを何の為に使うかって言われて考えていたんだ」
そうなんだね。難しい問題だね。
うん。考えた事なくて。俺もこの剣は何で作られたのかわからないんだ。



