恋の答えはバグの後。


「高瀬、お前……いい加減に、ん、あ……っ!」

衣服をすべて剥ぎ取られ、潤滑なローションの冷たさに身体を震わせる間もなく、律の熱く太い指が湊の奥へと侵入してきた。
一本、また一本と容赦なく増えていく指が、湊がこれまで誰にも触れさせたことのない、秘められた内壁をじわじわと押し広げていく。

「ひゃ、あ! ま、待て、無理……っ、そこは、だめっ……!」

「無理じゃないです。力を抜いて。湊さん、俺だけを見て、俺の体温だけ感じててください」

仕事中の完璧な先輩としての威厳もプライドも、この狭い寝室の熱気の中では何の役にも立たなかった。
律の指が体内にある「感じすぎる場所」をピンポイントで抉り出すたびに、湊は脳が痺れるような快感に襲われ、律の広い肩に必死で爪を立てる。
涙で視界がにじみ、激しく頭を左右に振って抵抗しようとするが、腰をがっしりと掴まれて逃げることすら叶わない。

「高瀬、たかせ……っ、もう、いい……っ、入れろ、バカ……!」

恥ずかしさに死にそうになりながらも、奥の疼きに耐えかねて、自分から交わりを乞うような言葉を口にしてしまう。
そんな限界まで追い詰められた湊のツンデレな姿に、律は低く狂おしい笑い声を漏らした。

「っ、可愛い。湊さん、最高に愛おしいです。もう止められませんよ」

次の瞬間、指とは比べ物にならない圧倒的な熱量と、目を剥くほどの凶悪な質量が、湊の狭い奥を割り裂くようにして一気に最奥まで突き刺さった。

「――っあぐ、あぁッ!!」

頭の先まで鋭い衝撃が突き抜け、破裂しそうなほどの快感に湊の背中が弓なりにしなる。
律は容赦なく、しかし深く確実なピッチで腰を振り始めた。
湊の静かなワンルームの寝室に、激しい肉体の衝突音と、湊の本能的な喘ぎ声が響き渡る。

「は、っ、んあ! うそ、むり……っ、そんな、奥、あぁっ!」

「無理じゃない。もっと奥まで欲しいって、さっき可愛い口で言ったじゃないですか」

「言っ、てな……っ、あ、あんっ! ひゃあ!」

突かれるたびに、湊の喉からは自分でも聴いたことがないような高くて甘い声が溢れ出た。
かつて元カレに「お前って全然可愛くない」と否定されたその声も、その身体も、律は狂ったように貪り、肯定していく。
何度も何度も名前を呼ばれ、その度に熱いキスで唇を塞がれた。

「湊さん、湊さん……っ、俺のものになって」

「高瀬……っ、あ、ん、もう、だめ……っ、頭、おかしく、なる……ッ!」

律の激しいピストンと、耳元で囁かれる容唆のない愛の言葉によって、湊の心を縛っていた過去の呪縛が粉々に砕かれていく。
最後には自分から律の頑丈な首に腕を回し、もっと奥が欲しいとせがむように自ら腰を揺らしてしまうほど、湊は年下の後輩が放つ圧倒的な溺愛の海の中へと、深く、深く溺れていくのだった。