氷の花嫁は愛を知らない

 少女に仕える式神たちだけがこの静かな世界で唯一、彼女の傍におり、心の支えの一つでもあった。

 冬乃は今日も、雪の降る庭を眺めている。


 ──数時間後に自分自身が大変な目に合うとも知らずに。