遥か彼方の夜空には


(って、そこから先の記憶がない!なんか、広くて白い空間の場所で、誰かと話してた気がするけど。

……………………。うん!

〜〜〜〜〜やっぱり思い出せない)


「じゃあユエは?ユエはどこ??」


 また両手で頭を抱えて前のめりになった時、自分の髪が手に落ちてきてふと気づいた。


(なんで金髪なの?)

 え、なになにコレ!!?と両手で頭の髪を触ってみると。

 普段の髪は当然黒髪でセミロングをポニーテールでまとめてるのに、今の頭の髪は腰より長いし太陽を編み込んだように綺麗な金髪で絶対おかしい状態になってる!!


 そこに気づいたボクはすぐ身体中あちこち触ってみて、今更ホント遅いことにまた気づいた。


(服が全体的にかなりおかしい……………)


 旅行で着ていた服ではなくて、全く着たことのない見たことのない服を着て、靴も履いて、荷物も全く知らないものを持ってる。


「ええええええ…………!!???」


 目の前の大きな湖にすぐさま近づいて、そこに覗き込むと。
 

(わあ、すごい!!)


 全く見たことのない顔と目と鼻と耳と口の持ち主が目の前に写ってるじゃないですか!!


「なにこれ〜〜〜〜〜〜!!?」


 瞳は黒ではなくアメジストのような紫色。なんかすごく大きくて綺麗にきらめいてる。

 ボクは湖を覗き込んだまま、手で顔を触ってみた。

(顔も小顔になって、肌の色が白いしピチピチ。シワもシミも全くない、10代の顔だよ!!)

 それからボクは自分の身体もよく見た。

(それで身体もまったく違う!
身長がかなり高くなってる!前は165センチの身長だったけど、この背だとかなり伸びてるな!)

(あと胸がかなりデカいし、細身になってる!前のボクは太ってたもん………。まあ、胸はあったけど、ここまではなかったな) 

 そして何よりボクの両耳は耳が尖ってる……………。

(これは、やっぱりエルフの姿だろうなぁ。

……………………)


「………はあ」


(エルフなのかな………。エルフと言ったらそれはもう美人で綺麗な外見がいいと人気だけど!この姿だと、月日が過ぎても外見が変わりづらいエルフなのかも。

だとしたら……)


「〜〜〜〜〜〜〜どうせなら普通の人間のままがよかったのに。なんでエルフなの!長生きすることになっちゃうじゃん」


 思わず天を仰いで叫んだけど。 何も起こることはない。