痛みは多少落ち着いてはきたものの、それでもまだ、しばらくは引きそうにもない。
なんとなく捻挫した直後のような、熱さを感じる痛みだった。
「それにしても……なんでこんなのが急に生えてきたんだ?」
改めて、まじまじと二の腕を見る陽道に、俊樹は夢の話をしようとして少し迷った。
夕の事を、どう説明したものか。
というか、そもそも、陽道と夕がかつて会っていたことについては、聞いていいものなのだろうか?
小さい頃に多少遊んだ経験がある、という程度であれば、別に、考える必要もないし、気軽に聞いたりすればいいことなのだろうが……と、そこまで考えて、俊樹は最初に夕が教室に入ってきた時のことを思い出した。
陽道は、夕の姿に見覚えがあるような感じでもなかった。
久しぶりに会った相手、という対応でもなかった気がする。
であれば、ついさっき見ていた夢は、一体?
「えーっと、その、変な話なんだけど、とりあえず、話すね」
俊樹は、夢で見た少年のことや、最近、あの事故の時の夢を見るのだと説明した。
夕によく似た姿をした、邪悪な笑みを浮かべる存在。
その話を聞いた陽道は、不思議そうに首を傾げていた。
「あの場所にいた? 誰かが?」
「うん。陽道が最初に見つけたんだよね、あそこ」
「そう、だけど……」
言いながら、陽道は何か、引っかかる様子だった。
「陽道?」
「うーん、いやさ、確かに俺が見つけた、って覚えはあるんだよ。でっけぇ木と、虫が集まってるとこと、広場みたいになってて、すぐに俊樹に教えたのも、一緒に遊んだのも、よく覚えてる。でも」
陽道は首を傾げたまま、不思議そうに言った。
「言われてみたら、俺があそこを見つけたきっかけって、覚えてないんだよな」
「えっ」
「その俊樹が見た夢、っていうのもさ、俺が覚えてないわけだし、本当にあったのかも分からないよな。うーん、夕に似てるって言われても、全然思い出せないし」
「そ、そうなんだ……」
「悪いな、力になれそうになくて」
申し訳なさそうな陽道に、首を横に振って、俊樹は考えた。
陽道も覚えていない、というのは、どういうことなんだろうか?
あの夢で出てきた少年。
なんとなく捻挫した直後のような、熱さを感じる痛みだった。
「それにしても……なんでこんなのが急に生えてきたんだ?」
改めて、まじまじと二の腕を見る陽道に、俊樹は夢の話をしようとして少し迷った。
夕の事を、どう説明したものか。
というか、そもそも、陽道と夕がかつて会っていたことについては、聞いていいものなのだろうか?
小さい頃に多少遊んだ経験がある、という程度であれば、別に、考える必要もないし、気軽に聞いたりすればいいことなのだろうが……と、そこまで考えて、俊樹は最初に夕が教室に入ってきた時のことを思い出した。
陽道は、夕の姿に見覚えがあるような感じでもなかった。
久しぶりに会った相手、という対応でもなかった気がする。
であれば、ついさっき見ていた夢は、一体?
「えーっと、その、変な話なんだけど、とりあえず、話すね」
俊樹は、夢で見た少年のことや、最近、あの事故の時の夢を見るのだと説明した。
夕によく似た姿をした、邪悪な笑みを浮かべる存在。
その話を聞いた陽道は、不思議そうに首を傾げていた。
「あの場所にいた? 誰かが?」
「うん。陽道が最初に見つけたんだよね、あそこ」
「そう、だけど……」
言いながら、陽道は何か、引っかかる様子だった。
「陽道?」
「うーん、いやさ、確かに俺が見つけた、って覚えはあるんだよ。でっけぇ木と、虫が集まってるとこと、広場みたいになってて、すぐに俊樹に教えたのも、一緒に遊んだのも、よく覚えてる。でも」
陽道は首を傾げたまま、不思議そうに言った。
「言われてみたら、俺があそこを見つけたきっかけって、覚えてないんだよな」
「えっ」
「その俊樹が見た夢、っていうのもさ、俺が覚えてないわけだし、本当にあったのかも分からないよな。うーん、夕に似てるって言われても、全然思い出せないし」
「そ、そうなんだ……」
「悪いな、力になれそうになくて」
申し訳なさそうな陽道に、首を横に振って、俊樹は考えた。
陽道も覚えていない、というのは、どういうことなんだろうか?
あの夢で出てきた少年。
