これが彼の性格によるものなのか、はたまた、同じ趣味を持つ者同士という共通点のおかげなのかは分からないが、どうあれ、俊樹は確実に、楽しく話せる相手を見つけて舞い上がっていた。
ようやく顔を向けて、俊樹は陽道の視線に気が付いた。
ああ、心配させてしまっただろうか。
急に距離を詰めたりして、もし関係性を作るのに失敗したらと思うと、確かに怖い。
陽道のことだ、自分が気落ちすることにならないよう、願ってくれているのだろう。
高く昇ってからの方が、落ちた時の痛みは大きい。
そんなことは、よく知っているはずなのに。
「……ま、今後も仲良くできたらいいな」
「うん、そう、だね……」
互いになんとなくトーンダウンしながら、2人はその言葉を最後に、静かになってしまった。
雨音と、塗れた地面を叩く靴音だけが響く中、並んで歩いて行く。
少しして、俊樹の家の前に辿り着いた2人は1度立ち止まった。
「明日は晴れるといいな」
空を見上げて、いつもの調子に戻った陽道がそう言うと、俊樹は少しホッとして、同じように空を見上げて頷いた。
「そうだね」
雨は絶えず、2人の傘を叩き続けている。
少しの間、並んだままその音を聞いてから、陽道は「また明日」と去って行った。
俊樹はなんとなく、歩いて行く彼の背を眺めてから、自宅へと入るのだった。
ようやく顔を向けて、俊樹は陽道の視線に気が付いた。
ああ、心配させてしまっただろうか。
急に距離を詰めたりして、もし関係性を作るのに失敗したらと思うと、確かに怖い。
陽道のことだ、自分が気落ちすることにならないよう、願ってくれているのだろう。
高く昇ってからの方が、落ちた時の痛みは大きい。
そんなことは、よく知っているはずなのに。
「……ま、今後も仲良くできたらいいな」
「うん、そう、だね……」
互いになんとなくトーンダウンしながら、2人はその言葉を最後に、静かになってしまった。
雨音と、塗れた地面を叩く靴音だけが響く中、並んで歩いて行く。
少しして、俊樹の家の前に辿り着いた2人は1度立ち止まった。
「明日は晴れるといいな」
空を見上げて、いつもの調子に戻った陽道がそう言うと、俊樹は少しホッとして、同じように空を見上げて頷いた。
「そうだね」
雨は絶えず、2人の傘を叩き続けている。
少しの間、並んだままその音を聞いてから、陽道は「また明日」と去って行った。
俊樹はなんとなく、歩いて行く彼の背を眺めてから、自宅へと入るのだった。
