愛しい君は、生き霊になっても俺を離さない。


「……っ、うぁ……あああああっ……!」

 誰もいなくなった踊り場で、膝から崩れ落ちる。
 涙が後から後から溢れて、止まらない。喉が裂けるように痛かった。

「なぎ……なぎさ、寂しいよ……っ、本当は、俺だって……!」

 次なんてあるのだろうか。本当にもう一度会えるのだろうか。
 考えだせば、不安で、恐ろしくて、気が狂いそうだった。

「ごめんな……っ、寂しくさせて、ごめんなぁ……っ」

 渚に酷なことをしたと思う。それでも後悔はなかった。渚には生きてほしい。その気持ちは変わらない。
 例えそれが、俺のエゴだとしても。


 どれくらい、そこで泣き続けていただろうか。
 窓の外を見ると、いつの間にか空はもうすっかり明るくなっていた。
 こんなことをしている場合ではないと、立ち上がる。

「……ちゃんと、見届けないと」

 向かう先は一つしかない。