四季神家の【五】女は年下夢魔軍神に溺愛される

 それから数日のうちに、様々なことが決まった。
 冬姫は終身刑で獄中に。
 伍たちの父は、四季神家当主を引退。
 当主の座は長女・春香が継いだ。彼女の夫が退魔家の次男だったため、夫が婿養子に入る形で解決した。

 四季神家の惨状をまったく知らなかった春香は、伍から説明を受けて仰天していた。
 そして、伍に何度も謝ってくれた。

『ごめんね』
『つらかったね』
『気づいてあげられなくて、本当にごめんなさい』

 だが、春香は一番早くに家を出て、以来、春神の巫女として東奔西走していた傑物。
 伍は春香を責める気にはとてもなれず、逆に恐縮しきりなのだった。
 ただ、四季神家の中にも母以外に自分を顧みてくれる人がいるのだと分かって、うれしかった。




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