【キャメラとカメラを止められない!】
「……で?俺の部屋のトイレは平気なワケ?」
リビングからトイレに繋がる廊下で男二人、密着、何も起きないはずがなく……
「……っつーか超せまいんですけど!戦場、デカいんだよお前横に並ぶな!縦に並べ、縦に!前ならえ!だ!」
先頭になった戦場剛力山は律儀に手を腰に当てている……む。前が見えない。さすが身長2m。
「あのー……お前のデカい図体に遮られて前も見えないし、俺ココで待っててもイイ?見といてやるからさ」
「ダメですッ!!!!!!!!!!!!!!!」
「しーッ!!!だ・か・ら!深夜だっつってんだろバカ!!!!声落とせ!!!」
「ッは……ごめ、ごめんなさいっ……ぅ……あの、でもっ……だめ……ダメ、です……いっしょ、一緒、に……」
「ぅおわっ!?ッ手っ!!!!手ェ繋いでんじゃねぇよ!!!こっ、子供じゃねぇんだから!!!!!」
「平野さん、しーっ……」
「ぁ、あ……悪い……いやだけど、なんで、手」
「に、逃げられないように……えと……か、『確保』ッ」
「それお前が言うとシャレにならねぇんだよ……」
まぁ当然のことだが。屈強悪役プロレスラーである戦場剛力山の手は俺より大きくて職業柄マメも多いのでゴツゴツして硬くて柔らかくない……ハッキリ言って握り心地最悪だ……そう最悪。最悪、なんだよ。最悪、さいあく、最悪……。
ふっ、と視界が一瞬、遮ぎられた。
「うあッ!!!なッ、なんだよっ!!!!!!!」
戦場剛力山の空いた手が俺のオデコに当てられている。
「ねつ、ありますか……?」
「は!?熱!?平熱絶好調だよご心配なく!!!」
「でも、かおが、あか……」
「俺んちの間接照明がイイ感じの暖色系に映えてるだけだから!!イソスタに投稿してイイネ稼ぐなら今でしょなうだから!!!」
「じゃあ、おれのイソスタに……」
「もののたとえだから!!おい!キャメラを止めろ!!!」
「ぉ、おれは……オリジナル版の『カメラ』のほうが、すき……です」
「どっちでもイイから!マジでキャメラもカメラも止めろ!!!」
ピロンッ♪っと戦場剛力山の手の中のスマホから可愛い音が鳴った……ん?『ピロンッ♪』?シャッター音じゃなくて?
「おま……おまえッ、どうが、動画ッ、撮ってたのか……」
「ぁ……はい……平野さんは、おもしろいひと……なので」
「さ、さてはお前ッ!『この動画を拡散されたくなければ俺様の言う事を反論せずYESマンで一生聞く下僕になりなさいフハハハハ』とか言うんじゃないんだろうなッ!?」
「……ぁ……いいですね、それ」
「ハッ!?しまった!!!」
「ふふっ」
「なに笑ってんだよ!!!」
「やっぱり平野さん……おもしろい」
「あぁそう……じゃあオチっぽいのもついたところで俺はこのへんで」
「平野さん」
『ぐアしッ!』と俺の手が異様に強い力で握られた。正直握り潰されるかと思った。
「逃げないで、ください、ね?……動画、拡散、されたく、なかったら……逃げちゃ、だめ、です……よ?」
逆光で見る身長2m超え悪役屈強プロレスラーこわい。怖すぎる。可愛く小首をかしげているが、そんなモンで誤魔化されないぞ、俺は。あと全然可愛くねーし。怖いだけだし。マジで。
「……で?俺の部屋のトイレは平気なワケ?」
リビングからトイレに繋がる廊下で男二人、密着、何も起きないはずがなく……
「……っつーか超せまいんですけど!戦場、デカいんだよお前横に並ぶな!縦に並べ、縦に!前ならえ!だ!」
先頭になった戦場剛力山は律儀に手を腰に当てている……む。前が見えない。さすが身長2m。
「あのー……お前のデカい図体に遮られて前も見えないし、俺ココで待っててもイイ?見といてやるからさ」
「ダメですッ!!!!!!!!!!!!!!!」
「しーッ!!!だ・か・ら!深夜だっつってんだろバカ!!!!声落とせ!!!」
「ッは……ごめ、ごめんなさいっ……ぅ……あの、でもっ……だめ……ダメ、です……いっしょ、一緒、に……」
「ぅおわっ!?ッ手っ!!!!手ェ繋いでんじゃねぇよ!!!こっ、子供じゃねぇんだから!!!!!」
「平野さん、しーっ……」
「ぁ、あ……悪い……いやだけど、なんで、手」
「に、逃げられないように……えと……か、『確保』ッ」
「それお前が言うとシャレにならねぇんだよ……」
まぁ当然のことだが。屈強悪役プロレスラーである戦場剛力山の手は俺より大きくて職業柄マメも多いのでゴツゴツして硬くて柔らかくない……ハッキリ言って握り心地最悪だ……そう最悪。最悪、なんだよ。最悪、さいあく、最悪……。
ふっ、と視界が一瞬、遮ぎられた。
「うあッ!!!なッ、なんだよっ!!!!!!!」
戦場剛力山の空いた手が俺のオデコに当てられている。
「ねつ、ありますか……?」
「は!?熱!?平熱絶好調だよご心配なく!!!」
「でも、かおが、あか……」
「俺んちの間接照明がイイ感じの暖色系に映えてるだけだから!!イソスタに投稿してイイネ稼ぐなら今でしょなうだから!!!」
「じゃあ、おれのイソスタに……」
「もののたとえだから!!おい!キャメラを止めろ!!!」
「ぉ、おれは……オリジナル版の『カメラ』のほうが、すき……です」
「どっちでもイイから!マジでキャメラもカメラも止めろ!!!」
ピロンッ♪っと戦場剛力山の手の中のスマホから可愛い音が鳴った……ん?『ピロンッ♪』?シャッター音じゃなくて?
「おま……おまえッ、どうが、動画ッ、撮ってたのか……」
「ぁ……はい……平野さんは、おもしろいひと……なので」
「さ、さてはお前ッ!『この動画を拡散されたくなければ俺様の言う事を反論せずYESマンで一生聞く下僕になりなさいフハハハハ』とか言うんじゃないんだろうなッ!?」
「……ぁ……いいですね、それ」
「ハッ!?しまった!!!」
「ふふっ」
「なに笑ってんだよ!!!」
「やっぱり平野さん……おもしろい」
「あぁそう……じゃあオチっぽいのもついたところで俺はこのへんで」
「平野さん」
『ぐアしッ!』と俺の手が異様に強い力で握られた。正直握り潰されるかと思った。
「逃げないで、ください、ね?……動画、拡散、されたく、なかったら……逃げちゃ、だめ、です……よ?」
逆光で見る身長2m超え悪役屈強プロレスラーこわい。怖すぎる。可愛く小首をかしげているが、そんなモンで誤魔化されないぞ、俺は。あと全然可愛くねーし。怖いだけだし。マジで。
