【執筆中】オバケ怖くて夜トイレ行けないプロレスラー(つよい)【間に合うのか!?】

【殺されに来た】

「「…………………………………」」

 やべぇ。殺されるかも、俺。

 ドアを開けると身長2メートルはあるのではないかという屈強な大男……戦場剛力山が立っていた。

「……………………あの」
「冗談です」
「…………………おれ……殺されますか?」
「冗談だって」
「ん………………殺すのは……いくない」
「今日から博愛主義で生きます!じゃ!さよな」「待って」
「っひ!?」

 閉めようとした扉が俺の身体ごと反対に勢い良く引っ張られる。
「あ」
 今度は何!?
「すみません…………………………ドアノブ…………………弁償、します」
 俺の手にドアノブ(だったもの)が渡された。
 大きなかぶじゃねぇんだから。
 引っこ抜くなよ、『ドアノブ』を。

 俺が呆気に取られていると、戦場剛力山は我が家にあがりこんだ……
「いやココは俺の家なんですけど!?」
 思わず心の声が漏れる。
「えーと…………………………………お邪魔、します」
 ぺこりと頭を下げる戦場剛力山……ふーん。礼儀は出来てるじゃん。
「では、ようこそ!狭いところですがいらっしゃい!ゆっくりしていってね!……とはならねーから!何の用!?ですか!?」

「…………………………………………」

お、黙った。

「…………………………………………」

 戦場剛力山は急に所在無げに視線をさ迷わせる。
 コイツなんのために来たんだマジで。

「…………………………………………あ」

 何!?

「…………………………………犬………………とネコについて……………………その………………………可愛さ……………を、………かた………………語りに、来まし……………………た」
「ハァ?バッカじゃねーの?」

「…………………………………………」
 じーっと、こっちを見るなよ。
「…………………………………………」
 見るなよ。
「…………………………………………」
 見るなってば。

「………………………俺は犬派にはならないからな…………………」

 そう毒づくのが、精一杯だった。