「私……二階堂くんのことが好きなんです」
この学校に入学して一ヶ月。外部との通信も、外出もできないと聞いて最初は憂鬱だったが、実際は驚くほど快適だ。
「ありがとう。気持ちは嬉しいよ」
遠回しに断ると、彼女は悲しそうに俯いた。
可愛いと思う。でも君じゃダメなんだ。
「もしかして二階堂くんって……男が好き……とか?」
俺は肩をすくめた。
「そういうわけじゃないよ」
「本当に?」
彼女は疑うような目で俺を見た。
「うん」
「じゃあ……どんな人が好きなの?」
「言えない。きっと笑われるから」
「笑わないよっ! 私っ、近づけるように努力するっ! だから教えてっ……?」
俺は瞼を閉じた。瞼の裏に、美しい青年の姿が蘇る。彼より美しい男に、俺はいまだに出会ったことがない。
「ロボット」
口にすると、胸いっぱいに多幸感が膨らんだ。
「俺、ロボットが好きなんだ」
あの炎の中から俺を救ってくれた人。彼は焼かれて、銀色の姿になった。
「ロボット……?」
彼女が戸惑いをあらわにする。
「うん。人間じゃダメなんだ」
ついさっき俺のことを好きと言った彼女の目が、不信感に満ちていった。
この学校に入学して一ヶ月。外部との通信も、外出もできないと聞いて最初は憂鬱だったが、実際は驚くほど快適だ。
「ありがとう。気持ちは嬉しいよ」
遠回しに断ると、彼女は悲しそうに俯いた。
可愛いと思う。でも君じゃダメなんだ。
「もしかして二階堂くんって……男が好き……とか?」
俺は肩をすくめた。
「そういうわけじゃないよ」
「本当に?」
彼女は疑うような目で俺を見た。
「うん」
「じゃあ……どんな人が好きなの?」
「言えない。きっと笑われるから」
「笑わないよっ! 私っ、近づけるように努力するっ! だから教えてっ……?」
俺は瞼を閉じた。瞼の裏に、美しい青年の姿が蘇る。彼より美しい男に、俺はいまだに出会ったことがない。
「ロボット」
口にすると、胸いっぱいに多幸感が膨らんだ。
「俺、ロボットが好きなんだ」
あの炎の中から俺を救ってくれた人。彼は焼かれて、銀色の姿になった。
「ロボット……?」
彼女が戸惑いをあらわにする。
「うん。人間じゃダメなんだ」
ついさっき俺のことを好きと言った彼女の目が、不信感に満ちていった。


