「くそ、くそー!」
「綺麗にするまで家には帰さんからな?」
「別にいいよ、家(うち)に帰ったって誰も居ねぇしよ!フン!」
プンスカ怒りながらも、この国の英雄の勇者の像の汚れや勇樹(ゆうき)少年の書いた、ペンキの落書きや泥を、濡らした雑巾でゴシゴシ拭く。
青空の下で、英雄アカデミーでの授業終了後に教師ランスロット先生に連れて来られて、イタズラをした勇者の像掃除している。
授業中に教師や教職員の目を盗んで抜け出し、ペンキと塗装機器一式を持って、英雄都市ヴィクトリアマジェスティのシンボルでもある、勇者の像に落書きや泥だらけにしたのである。
ランスロット先生や他の教職員が気付いた時には、既に居なくなっており、後の祭り。
勇者の像に落書きや泥だらけに、勇樹(ゆうき)少年がし終えたところを、近衛兵や騎士達に見付かり、英雄アカデミーの教師ランスロット先生と共に授業終了後に掃除を行って。
現在に至る。
英雄の勇者の像への勇樹(ゆうき)少年の落書きは、今に始まった事では無いが、国の法律でも皆平等に接する事が大事な事もあり、説教と掃除程度で済んでいる。
国王陛下も「子供のイタズラだから」とそこまで厳しくする気もない。
英雄都市ヴィクトリアマジェスティには、英雄とされる勇者が4人程居る、初代勇者、2代目勇者、3代目勇者、そして4代目勇者の4人。
初代勇者はこの国を建国した本人であり、英雄都市の王宮、ヴィクトリアキャッスルの現在の国王のヘンリー・ド・ジネイド3世の祖父に当たる。
人や民との平等を掲げていた、彼の思想や信念に他の仲間達や人々と民達は、彼を初代国王と認め、この国を治める事になった。
「ゆ、勇樹(ゆうき)…」
「今度は何だよ?」
ぎこちないランスロット先生の呼び掛けに、掃除を行いながら、イライラして返答する勇樹(ゆうき)。
「まあ何だ――それ全部綺麗にしたら…」
「今晩、飯を奢ってやる」
顔を人差し指でかきながら、照れくさそうにランスロット先生が言う。
「え?」
「ヨッシャー、じゃあ俺様、頑張っちゃお!」
嬉しそうに声を上げて、ガッツポーズを決めて、テンションを上げて、掃除を頑張る勇樹(ゆうき)少年。
~定食屋『魔旅楽(まりょらく)』~
「勇樹(ゆうき)?」
「ん?」
「何であんな勇者の像に落書きした?――歴代勇者様がどんな人なのか分かってんだろ?」
「当ったり前じゃん!――モグモグムシャムシャ――」
晩ごはんを、ランスロット先生と勇樹(ゆうき)少年が、二人並んで席に座って食べている。
食事中に、ランスロット先生が勇樹(ゆうき)に質問する。
それに対し、食事を行いながらも返答する。
スープを飲み干したタイミングで、
「要するに、勇者の名前を受け継いだ人は、この国一番の英雄だったって事だろ?」
「特に4代目の勇者って――この国を黒竜から守った英雄らしいし」
「じゃあ何で?」
ランスロット先生の返答に対して、食事を終えたタイミングで、勇樹(ゆうき)が答える。
「この俺は、いずれ勇者の名前を受け継いで――んでよ?」
ランスロット先生の方に向き直り、人差し指を差しながら、決め顔で、
「先代のどの英雄や勇者をも超えてやるんだ!」
「…………」
「でさ――この国のみんなに俺の力を認めさせてやるんだよ?」
そう言い放つ、勇樹(ゆうき)少年の顔には、一切の迷いがなく。
真っ直ぐにランスロット先生の顔を見ながらの眼光には、力強さと絶対に叶えるという信念が宿っていた。
「ところでさ?――先生お願いあんだけど?」
「何だ?――おかわりか?」
「んーいや、英雄の紋章付きのバッジをちょっとだけ、付けさして?」
「ああ、これか?」
ランスロット先生の服の上着の胸に付けられているバッジを指差して。
英雄の紋章付きのバッジとは、この国、英雄都市ヴィクトリアマジェスティの英雄アカデミーを卒業した者のみが与えて貰えるバッジで、英雄アカデミーの卒業生なら誰でも持っている。
身に付けているだけで、一人前の証となる物である。
ランスロット先生自身も英雄アカデミーの卒業生なので、持っている。
紛失したり、落としたりすると、再度作るのもコストが掛かるのもそうだが、失くす者は半人前と言われてしまうのもある為、みんな大切に身に付け保管しなければならない。
「ダメダメ、これは、英雄アカデミーを卒業して一人前として認められた証だからな――お前は明日な?」
ランスロット先生が上着の胸に付けられたバッジを指差しながら、
「んー、ケチ!」
「おかわり!」
「ちょ、ああ!?」
その後、勇樹(ゆうき)に二回もおかわりされて、勇樹(ゆうき)は晩ごはんを美味しく、やけ食いしていた。
「綺麗にするまで家には帰さんからな?」
「別にいいよ、家(うち)に帰ったって誰も居ねぇしよ!フン!」
プンスカ怒りながらも、この国の英雄の勇者の像の汚れや勇樹(ゆうき)少年の書いた、ペンキの落書きや泥を、濡らした雑巾でゴシゴシ拭く。
青空の下で、英雄アカデミーでの授業終了後に教師ランスロット先生に連れて来られて、イタズラをした勇者の像掃除している。
授業中に教師や教職員の目を盗んで抜け出し、ペンキと塗装機器一式を持って、英雄都市ヴィクトリアマジェスティのシンボルでもある、勇者の像に落書きや泥だらけにしたのである。
ランスロット先生や他の教職員が気付いた時には、既に居なくなっており、後の祭り。
勇者の像に落書きや泥だらけに、勇樹(ゆうき)少年がし終えたところを、近衛兵や騎士達に見付かり、英雄アカデミーの教師ランスロット先生と共に授業終了後に掃除を行って。
現在に至る。
英雄の勇者の像への勇樹(ゆうき)少年の落書きは、今に始まった事では無いが、国の法律でも皆平等に接する事が大事な事もあり、説教と掃除程度で済んでいる。
国王陛下も「子供のイタズラだから」とそこまで厳しくする気もない。
英雄都市ヴィクトリアマジェスティには、英雄とされる勇者が4人程居る、初代勇者、2代目勇者、3代目勇者、そして4代目勇者の4人。
初代勇者はこの国を建国した本人であり、英雄都市の王宮、ヴィクトリアキャッスルの現在の国王のヘンリー・ド・ジネイド3世の祖父に当たる。
人や民との平等を掲げていた、彼の思想や信念に他の仲間達や人々と民達は、彼を初代国王と認め、この国を治める事になった。
「ゆ、勇樹(ゆうき)…」
「今度は何だよ?」
ぎこちないランスロット先生の呼び掛けに、掃除を行いながら、イライラして返答する勇樹(ゆうき)。
「まあ何だ――それ全部綺麗にしたら…」
「今晩、飯を奢ってやる」
顔を人差し指でかきながら、照れくさそうにランスロット先生が言う。
「え?」
「ヨッシャー、じゃあ俺様、頑張っちゃお!」
嬉しそうに声を上げて、ガッツポーズを決めて、テンションを上げて、掃除を頑張る勇樹(ゆうき)少年。
~定食屋『魔旅楽(まりょらく)』~
「勇樹(ゆうき)?」
「ん?」
「何であんな勇者の像に落書きした?――歴代勇者様がどんな人なのか分かってんだろ?」
「当ったり前じゃん!――モグモグムシャムシャ――」
晩ごはんを、ランスロット先生と勇樹(ゆうき)少年が、二人並んで席に座って食べている。
食事中に、ランスロット先生が勇樹(ゆうき)に質問する。
それに対し、食事を行いながらも返答する。
スープを飲み干したタイミングで、
「要するに、勇者の名前を受け継いだ人は、この国一番の英雄だったって事だろ?」
「特に4代目の勇者って――この国を黒竜から守った英雄らしいし」
「じゃあ何で?」
ランスロット先生の返答に対して、食事を終えたタイミングで、勇樹(ゆうき)が答える。
「この俺は、いずれ勇者の名前を受け継いで――んでよ?」
ランスロット先生の方に向き直り、人差し指を差しながら、決め顔で、
「先代のどの英雄や勇者をも超えてやるんだ!」
「…………」
「でさ――この国のみんなに俺の力を認めさせてやるんだよ?」
そう言い放つ、勇樹(ゆうき)少年の顔には、一切の迷いがなく。
真っ直ぐにランスロット先生の顔を見ながらの眼光には、力強さと絶対に叶えるという信念が宿っていた。
「ところでさ?――先生お願いあんだけど?」
「何だ?――おかわりか?」
「んーいや、英雄の紋章付きのバッジをちょっとだけ、付けさして?」
「ああ、これか?」
ランスロット先生の服の上着の胸に付けられているバッジを指差して。
英雄の紋章付きのバッジとは、この国、英雄都市ヴィクトリアマジェスティの英雄アカデミーを卒業した者のみが与えて貰えるバッジで、英雄アカデミーの卒業生なら誰でも持っている。
身に付けているだけで、一人前の証となる物である。
ランスロット先生自身も英雄アカデミーの卒業生なので、持っている。
紛失したり、落としたりすると、再度作るのもコストが掛かるのもそうだが、失くす者は半人前と言われてしまうのもある為、みんな大切に身に付け保管しなければならない。
「ダメダメ、これは、英雄アカデミーを卒業して一人前として認められた証だからな――お前は明日な?」
ランスロット先生が上着の胸に付けられたバッジを指差しながら、
「んー、ケチ!」
「おかわり!」
「ちょ、ああ!?」
その後、勇樹(ゆうき)に二回もおかわりされて、勇樹(ゆうき)は晩ごはんを美味しく、やけ食いしていた。

