僕たちの恋は、いつだって予想外。~強気で不器用な美少年たちは今日も恋に全力投球……顔面偏差値100超えの6人が織りなす、甘くて痛い初恋の記録~

第5章:『それぞれのクリスマス』
聖なる夜の答え合わせ。
~失恋した僕の前に現れた、もう一つの恋の予感~


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12月24日。雪がちらつく中、街は暖かいムードに包まれていた。今年もこの日がやってきた。みなそれぞれに思うところがあるだろうが、多くの人はこの日を待ち侘びていただろう。

俺、柳聡一郎は今年も一人だ。先日、大好きだった人に失恋したのだ。

街中はイルミネーションで飾られ、幸せそうなカップルに家族連れ、友人同士でもはしゃいでいる。おまけに今年はホワイトクリスマスときたもんだ。

大通りを歩いていると一際大きなツリーの下で一組のカップルを見かけた。

一つ上の学年の先輩、矢田蒼士と中里四季だ。二人は人通りの多い中、人目を気にすることもなく抱き締め合い、何度もキスをしている。きっと世界中でお互いしか見えていない。この人たちはいつ見ても幸せそうだ。
それもそのはず、この二人は学校で一番の馬鹿ップル……もとい、憧れのカップルなのだ。
俺も憧れるし……

ジュエリーショップの前を通りがかり、ショーウィンドウの中を見ると、そこにも見知った二人が。坂田亮司と三枝玲だ。きっとペアでプレゼントでも選んでいるのだろう。おっと、どうだろう? あの三枝玲さんの笑顔……。氷の女王の面影はなく、素敵な王子様を振り向かせ、『束縛男』に……いや、『虜』にしている。幸せそうで良かったです、三枝先輩。

再び大通りを歩き始めると、俺の大好きだった人……けーちゃん……細貝佳太と、その恋人の西山歩夢を見かけた。あ、また男たちにナンパされてる……あの二人は可愛すぎるのだ。しかし、歩夢さんは強い。確か空手の黒帯とかなんとか……
あ……二人で一つのマフラー一緒に巻いちゃって。相変わらず楽しそうだな。この二人には本当に幸せになって欲しい。
……そうでなくちゃ、俺も浮かばれない。

佳太は聡一郎に気付くと駆け寄ってきた。

「あれ? 聡一郎じゃん? 何してるの? 一人?」

「佳太ってば、こいつに恋人とかいる訳ないじゃん? 可哀想だよ……ぷはっ」

「歩夢さん、相変わらずいい性格ですよね。けーちゃんのこといじめないでくださいよ? 俺にとっても大切な人なんですから」

「むっ……まあ、君にはお世話になったし、ありがとうね。君にも運命の人がきっと見つかるよ。僕も応援してる」

「先輩たちには負けないくらいの可愛い子見つけますから。ご心配なく! それじゃあ、メリークリスマス!」

「うん! 聡一郎もメリークリスマス!」

更に通りを家に向かい歩き出すと、不意に後ろから声をかけられた。

「あ、あの! 柳聡一郎くん! 僕、同じ高校の1年の福山湊(ふくやまみなと)って言います……あの、僕入学式の時からずっと君のこと……」