一階から物音が聞こえる。
土曜日だから今日は両親が家にいて、あとは姉ちゃんも帰ってきているから、こんなにうるさいのか。
布団の中から壁掛け時計を見る。昼前だ。そりゃ姉ちゃんもいるか。
寝起きの気怠さで、ゆっくり上半身を起こす。低血圧なので起きてからしばらく怠い。そういえば、昨日の鷹峰との会話、もう一度だけ見直そう。そう思って、枕元に置いてたスマホを手に取ってメッセージアプリを立ち上げる。
一件の通知。
最後の会話から数分後。鷹峰から、おやすみと書かれた鳥のスタンプを送ってきていた。可愛い。デフォルメされた、たぶん鷹のイラストだ。鷹をデフォルメしてこんなに可愛いイラストになるものなんだ。
おはようのスタンプを送る。かわいいうさぎのスタンプ。俺が持っているなかで随分と可愛い絵柄。何故なら姉ちゃんが可愛いからって贈ってきたスタンプだからだ。
直ぐに既読がついて、昨日と同じ種類の、おはようのスタンプが送られてきた。
「はっや……」
妙にくすぐったくて、おかしくて笑ってしまう。
今日はそろそろ動いて大丈夫そうだ。寧ろ、ご機嫌になってしまった気がする。なんだこれ、浮かれてるみたいだ。
ベッドから降りて、そのまま騒がしいリビングまで向かう。
父さんはソファに座って本を読んでいて、母さんと姉ちゃんが食卓の椅子に座っていて、ふたりで話している。
「おはよ」
「おはよう、っていうか寝坊過ぎない?」
「姉ちゃんは知らないと思うけど、俺の世界は今が朝なの。寧ろ早起きなくらいだって」
キッチンに入って、コップに一杯の水を汲む。寝起きの水分補給で頭が多少冴える。
呆れた顔の姉ちゃんが母さんに何か言っているが、女同士の会話には口を挟まないのが一番だと、反抗期の時に俺は学んだ。父さんだって全然会話に入ってなくて、俺と目が合ったら同情する視線を向けられてしまたったので、俺は頷いておいた。縁、今は絶対に二階から降りてくるな。
「ご飯は?」
「そろそろ昼ご飯ならそれでいいよ」
「じゃあ、部屋の荷物取らせてよ」
「えー……」
「あんたが起きるの待ってたの!」
父さんのいるソファに座ろうと思ったが、それより先に姉から言われてしまえば、渋々とキッチンから出て方向転換する。姉には逆らえないのが弟の宿命なのである。
「あんまり煩くすんなよ」
「分かってるって。縁はあんたと違って勉強頑張ってるからね」
「……あ~……」
なるほど、勉強を頑張っていることがバレたらしい。母さんがうんうん、と頷いているところからして、今朝にでもバレたのだろう。
「も~……言ってくれたら帰る日ずらしたのに」
申し訳なさそうに両手を合わせて言う姉に、俺は勉強しないから関係ないけれど。でも。
「俺は姉ちゃんに聞きたいことがあったから、タイミングは良かったかも」
「え、私に? 恋愛話? 任せなさいよ!」
背中をばしばしと叩かれてめちゃくちゃ痛い。全然見当違いなんだけど。でも母さんが興味津々に見てくるので、母さんが口を開く前にさっさと二階へ向かった。
土曜日だから今日は両親が家にいて、あとは姉ちゃんも帰ってきているから、こんなにうるさいのか。
布団の中から壁掛け時計を見る。昼前だ。そりゃ姉ちゃんもいるか。
寝起きの気怠さで、ゆっくり上半身を起こす。低血圧なので起きてからしばらく怠い。そういえば、昨日の鷹峰との会話、もう一度だけ見直そう。そう思って、枕元に置いてたスマホを手に取ってメッセージアプリを立ち上げる。
一件の通知。
最後の会話から数分後。鷹峰から、おやすみと書かれた鳥のスタンプを送ってきていた。可愛い。デフォルメされた、たぶん鷹のイラストだ。鷹をデフォルメしてこんなに可愛いイラストになるものなんだ。
おはようのスタンプを送る。かわいいうさぎのスタンプ。俺が持っているなかで随分と可愛い絵柄。何故なら姉ちゃんが可愛いからって贈ってきたスタンプだからだ。
直ぐに既読がついて、昨日と同じ種類の、おはようのスタンプが送られてきた。
「はっや……」
妙にくすぐったくて、おかしくて笑ってしまう。
今日はそろそろ動いて大丈夫そうだ。寧ろ、ご機嫌になってしまった気がする。なんだこれ、浮かれてるみたいだ。
ベッドから降りて、そのまま騒がしいリビングまで向かう。
父さんはソファに座って本を読んでいて、母さんと姉ちゃんが食卓の椅子に座っていて、ふたりで話している。
「おはよ」
「おはよう、っていうか寝坊過ぎない?」
「姉ちゃんは知らないと思うけど、俺の世界は今が朝なの。寧ろ早起きなくらいだって」
キッチンに入って、コップに一杯の水を汲む。寝起きの水分補給で頭が多少冴える。
呆れた顔の姉ちゃんが母さんに何か言っているが、女同士の会話には口を挟まないのが一番だと、反抗期の時に俺は学んだ。父さんだって全然会話に入ってなくて、俺と目が合ったら同情する視線を向けられてしまたったので、俺は頷いておいた。縁、今は絶対に二階から降りてくるな。
「ご飯は?」
「そろそろ昼ご飯ならそれでいいよ」
「じゃあ、部屋の荷物取らせてよ」
「えー……」
「あんたが起きるの待ってたの!」
父さんのいるソファに座ろうと思ったが、それより先に姉から言われてしまえば、渋々とキッチンから出て方向転換する。姉には逆らえないのが弟の宿命なのである。
「あんまり煩くすんなよ」
「分かってるって。縁はあんたと違って勉強頑張ってるからね」
「……あ~……」
なるほど、勉強を頑張っていることがバレたらしい。母さんがうんうん、と頷いているところからして、今朝にでもバレたのだろう。
「も~……言ってくれたら帰る日ずらしたのに」
申し訳なさそうに両手を合わせて言う姉に、俺は勉強しないから関係ないけれど。でも。
「俺は姉ちゃんに聞きたいことがあったから、タイミングは良かったかも」
「え、私に? 恋愛話? 任せなさいよ!」
背中をばしばしと叩かれてめちゃくちゃ痛い。全然見当違いなんだけど。でも母さんが興味津々に見てくるので、母さんが口を開く前にさっさと二階へ向かった。
