誘われて事故物件に暮らしはじめました。

40万人でも想像もつかない数字だったのに、そこから20万人も増えている。
「この一週間で一気に20万人やで? 天変地異の前触れちゃうか!?」
縁起でもないことを言いながらもその表情はとても嬉しそうで、頬は紅潮している。
「それもこれも全部レンのおかげやで!」
突然右手を両手でギュッと握り締められて逃げ場を失ってしまった。
トモの男らしくて骨っぽい手の感触にドキドキしてしまう。
「ぼ、僕はなにも……」
「いいや! レンが一緒に暮らしてくれてへんかったら、これだけ毎日怪奇現象が起こることだってなかったと思うねん」
「そうかな」