誘われて事故物件に暮らしはじめました。

たしかここにあるカメラは24時間配信されているんだったっけ。
そう思い出して途端にカッと体が熱くなるのを感じた。
「こ、これってもう配信されているの?」
「そやでぇ? ほら」
トモがスマホを取り出して画面を僕に見せてきた。
その画面には部屋の中にいる僕とトモの姿が映し出されている。
「今は千人が視聴しとる」
「わ、本当だ!」
動画下に表示されている視聴者数に心臓がバクンッと跳ねる。
千人もの目が今の僕を見ているだなんて信じられない。
一度飛び跳ねた心臓はなかなか元の戻らなくて浅く呼吸を繰り返す。
そんな僕を見てトモが「わはは」と大きく口を開けて笑い、僕の背中を軽く叩いた。