誘われて事故物件に暮らしはじめました。

こんな人気な人と一緒に生活するだけでも気疲れしてしまうだろうし、なによりもファンの人からのバッシングが恐ろしい。
僕なんかが一緒に動画に出ているとなんて言われるか想像しただけで逃げ出したくなってしまう。
「や、やっぱり僕やめようかな」
トートバッグを胸の前で抱きしめて言う。
「ま、そんなこと言わんと。とりあえず現場まで行ってみよか」
僕の恐れなど知らず存ぜぬといった様子で、トモが呑気な声を出した。

☆☆☆

〇〇アパート101号室。
電車で30分かけて移動してたどり着いたそのアパートは築30年ということだったが外観は新しく清潔感のある場所だった。