誘われて事故物件に暮らしはじめました。

アキトの言葉に僕は空になったパフェのグラスから視線を引きはがした。
「と、いうと?」
「さすがに動画素人のレンくんひとりに事故物件に住んでもらうわけにはいかないからね。トモと一緒に生活をしてもらおうと思うんだ」
その言葉に瞬きを繰り返してトモへ視線を戻した。
トモは相変わらず口の端にクリームをつけて、ニコニコと上機嫌に笑っている。
「僕が、この人と同棲するってこと!?」
よりによってこんなインキャな人と。
しかも相手は人気動画配信者『寒気チャンネル』のメンバーと来ている。
無理無理無理無理!
そんなの余計に無理だって!
全身で否定するが声には出ず、顔が青くなるだけだった。