誘われて事故物件に暮らしはじめました。

僕はその勢いのままファミレスを出てしまって、結局ウーロン茶代を支払わないままになってしまったと気が付いたのは、家に帰ってきてからだった。

☆☆☆

「あら、もう帰ってきたの?」
ファミレスで時間を潰すことができたと思ったけれど、帰宅後母親からの開口一番はそれだった。
「レポート提出するだけなんだから、そんなに時間もかからないよ」
言い返しながら冷蔵庫から麦茶を取り出してグラスに注ぐ。
ファミレスでもんだ分の水は帰ってくるまでに汗になって出て行ってしまっている。
グラス一杯分の麦茶を一気に飲んで、半分くらいグラスに継ぎ足してから麦茶を冷蔵庫にしまった。