誘われて事故物件に暮らしはじめました。

「つまり僕は君たちの動画に韓国スターとして出演して、怪奇現象と共に生活するってこと?」
と、わけのわからない質問をしてしまった。
「ま、そんなところかな」
僕の奇妙な質問に笑いながらアキトが頷く。
「そ、そんなの無理! やっぱり絶対に無理だから!」
ここにいては言いくるめられてしまいそうですぐに席を立つ。
隣のルイが邪魔をしてくるかと思ったけれど、すんなりと通路へ通してくれた。
「興味があったら名刺の電話番号に連絡して」
アキトに言われてさっき受け取った名刺を裏返してみると、そこにはボールペンでスマホ番号が書かれていた。
連絡なんてしない。
絶対にしない。