誘われて事故物件に暮らしはじめました。

「そうそう! ちょっとすごすぎて忘れとったけど、この夏休み中に40万人も増えてんねん! これならレンのバイト代も随分弾むんちゃうか?」
トモが鼻息荒く力説する。
「バイト代なんて、僕はいらないけど」
「なに言うてんねん。レンがいたからこそこの撮影が成り立ってんねんで?」
「じゃあ、そのお金を使ってもっと沢山動画を撮ってよ。それでもっともっと有名な動画配信者になって、世界デニューしたりしてさ」
僕の話を聞いていたトモが突然僕を抱きしめてきた。
突然のことで動けなくなってしまった僕は瞬きを繰り返す。
「なんてええ子なんや! よっしゃ! ほならオレと一緒に世界目指そ!」