誘われて事故物件に暮らしはじめました。

「あぁ、この子のプラスのエネルギーのせいだろうね。人を怖がらせて喜ぶ霊にとってはあまり近づきたくない存在だ。逆に、安心を求める赤ん坊の霊からすれば、そのプラスエネルギーが心地よかったんだろうなぁ」
「じゃあ、オレは霊を跳ね返す力と引き寄せる力が両方あるってことですか?」
トモの質問に住職は頷いた。
「でも、今まで霊なんて見えてへんかったけどなぁ」
散々心霊スポットに行っても取れ高ゼロだったとトモが愚痴る。
「それはこの子と関わることで持っていた力が顕著になったととらえるべきだろうね。影響を受けたんだ」
住職が僕へ視線を向ける。
僕はなんだか申し訳ない気分になってうつむいた。