誘われて事故物件に暮らしはじめました。

あの赤ん坊は本当に僕たちの前から消えたんだろう。
「部屋にいる霊は強力とちゃうんですか?」
トモがお茶を一口飲んでから質問した。
「あぁ、あれは人にちょっかいを出すのが好きなんだろうね。たまにいるんだよ、ポルターガイストばかり起こして楽しんでいるやつが」
住職がくつくつと笑って言う。
「そういえば、トモが元気になると霊の動きが少し落ち着くみたいなんです。それってトモのおかげってことでいいんですか?」
僕はずっと気になっていたことを質問した。
僕が影に襲われたときも、トモが抱きしめてくれただけで退散して行った。