誘われて事故物件に暮らしはじめました。

今回の出来事は予想がいだっただろう。
住職はそういったことも理解した上で、怒ることはなかった。
「これは新しいお守りです。2人分用意したから、身に着けておきなさい」
強力な力を発揮してくれる厄除けを受け取り、すぐに首から下げた。
これがなければ僕らは今ここにいなかっただろう。
住職には感謝してもしきれない。
手土産は用意してきたものの、そんなものじゃちっとも足りないくらい感謝している。
「赤ん坊はもうすっかりいなくなったみたいだし、あの部屋にいる霊くらいならほっといても構わないよ」
体は元通りになっていたけれど、住職から改めて大丈夫だと言われると心底安心できる。