誘われて事故物件に暮らしはじめました。

金髪のジュンがいかつい表情で聞いてくるので一瞬背筋が冷える。
けれどここはキッパリと断っておかなきゃいけない。
せっかく大人しく過ごしている大学生活がパァになってしまう。
「僕はそもそも動画に出るようなタイプじゃないし。面白い話とかもできないし、僕が出ることで登録者数が減るかもしれないし」
ネガティブな内容が次から次へと浮かんでくるのが少しだけ悲しい気もするけれど、これが事実なのだから仕方ない。
アキトは真剣な表情で僕の言い分を聞いてくれているから、これで解放されるはずだ。
「と、いうわけで僕が動画に出てもいいことなんてひとつもないから」