誘われて事故物件に暮らしはじめました。

「でも……」
アキトくんの視線が不安そうにトモへ向けられる。
メンバーのひとりがこんな状態ではとっておけないのもわかる。
だけどアキトがここにいてもできることはきっとない。
むしろ、怪奇現象が活性化している今は巻き込まない方が得策だった。
「他にも心霊スポットへ行っているんだよね? なにかあれば僕から連絡するから、心配しないで」
自分でそう言ったとき、なにかひっかかるものを感じた。
だけどそれがなんなのかわからないまま、僕はアキトを帰したのだった。