誘われて事故物件に暮らしはじめました。

情けないけれど返事をする声が震えている。
手のひらの汗をずぼんで拭いて深呼吸をしている間に、ルイがウーロン茶を持ってきてくれた。
「ありがとう」
ストローで少し飲み込むと一気に気分が落ち着いてくる。
ホッとため息を吐き出しても顔色の悪さは変わらないようで、3人が口々に横になった方がいいのか? とか、鉄分か? とか、聞いてきている。
僕は少し笑って「本当に大丈夫だから」と強い声で言った。
「それならいいけど。ごめんねもしかしてレンくん体調が悪かったのかな?」
アキトが申し訳なさそうに聞いてくるので僕はウーロン茶をもう一口飲んで左右に頭を振った。