誘われて事故物件に暮らしはじめました。

人の口に戸は立てられないから、仲良くない相手にも情報は伝わってしまう。
3人が僕の秘密を知っているという事実に一気に汗が吹き出してきて、指先がしびれてくる。
突然脳裏に『嘘つき』『キモイ』という言葉が聞こえてきて頭を振ってかき消した。
今の言葉は僕が実際に投げかけられた言葉だ。
霊感について隠さなきゃいけないことだとは思っていなかった頃、最初は面白がって僕に近づいてきたクラスメートたちがある日突然僕を遠巻きに見るようになっていたころのこと。
「顔色が悪いけど、大丈夫?」
その声に現実に引き戻されれれば、派手な格好をした3人が心配そうに僕のことを見つめていた。
「だ、大丈夫」