誘われて事故物件に暮らしはじめました。

叫んで飛び上がると、僕は自分のベッドの中にいた。
ここは中学時代の教室ではないし僕を見下す視線もない。
どうやらまた悪い夢を見ていたみたいだ。
「……お酒を飲んで過去の話をしたせいかな」
あのときにわざわざ嫌な出来事を思い出してしまったせいで、こんなにも頻繁にあの頃の夢を見るのかもしれない。
僕は隣で寝ているトモを起こさないようにそっと起きだして冷蔵庫へ向かい、グラスに麦茶を注いで一口飲んだ。
カラカラに渇いた喉が潤っていくと気持ちも落ち着いてくる。
ついでに冷凍庫から氷枕を取り出してフェイスタオルにくるみ、寝室へ持っていく。