誘われて事故物件に暮らしはじめました。

布団をはぐってみるとトモが真っ赤な顔をして苦しそうに呼吸をしているのが目に入った。
「トモ!?」
慌てて額に手を当ててみるとひどい高熱だ。
いつの間にこんなに熱が出てたんだろう。
トモがあまりに静かだから気が付くのが送れてしまった。
「トモ、病院に行くよ」
返事を待たずにスマホでタクシーを呼ぶ。
10分ほどでアパートまで来てくれるようだ。
「トモ、起きれる?」
「オレは……大丈夫やから」
「なにが大丈夫なんだよ。全然大丈夫じゃないだろ」
怒って言ってもトモは起きようとしない。
僕よりも体の大きなトモを担いでいくわけにもいかないし、どうにか起きてもらわないと。