誘われて事故物件に暮らしはじめました。

箱の中を確認するとお守りの下に小さく折りたたんだ紙が入っていることに気が付いた。
開いてみると《トモくんを気をつけてあげなさい》とだけ書かれている。
僕は寝室へ続くドアへと視線を向けた。
トモは今日一度も部屋から出てきていない。
トイレにすら行っていないのはさすがに異様だった。
僕はキチンへ立つと再び鍋を火にかけたのだった。

☆☆☆

「トモ、少しは食べられる?」
ドア越しに声をかけたけれど返事はなかった。
お粥と水を乗せてお盆を片手にドアを開ける。
トモは昼頃見たのと変わらない体制で横になっていた。
「少しは食べないと」
サイドテーブルを引き寄せてお盆をその上に置く。