誘われて事故物件に暮らしはじめました。

トモのことも気がかりであまり食欲のわかなかった僕は昼ご飯の代わりにココアを飲んで終わりにした。
テレビや映画を見てもなんだか集中できなかったが、気分転換に外出しようにもトモが心配でそれもできない。
時々寝室のドアを開けて確認すると、トモはずっと同じ体勢で眠り続けていた。
トモがこんな風になってしまうなんて、この部屋の霊はどれだけ強い力を持っているんだろう。
そんな場所に自分がいるのだと思うと今すぐに逃げ出してしまいたい気持ちになる。
なにもできない時間ばかりが過ぎて行きあっという間に太陽が傾き始めていた。
窓の外の町はオレンジ色に染まり、あと数時間で闇に包まれてしまう。