誘われて事故物件に暮らしはじめました。

まだアルコールが残っているのかもしれないけれど、さすがに画面上にずっとトモがいないのはどうかと思うので起こすことにした。
「トモ、もう昼だよ」
布団の上から揺さぶってみるけれど反応はない。
「トモ、そろそろ起きて」
布団をはぐってみると、カブトムシの幼虫みたいに横向きで丸くなっていた。
その目がうっすらと開いている。
「トモ大丈夫?」
「あぁ……」
返事はするものの起き上がろうとしないし、顔色もよくないみたいだ。
「もしかして二日酔い? 水持ってこようか?」
「いや……二日酔いとはちゃうと思うんやけど……なんか体が重たくて起きられへん」
「え?」