誘われて事故物件に暮らしはじめました。

まさかこの壁を乗り越えるわけにもいなかい。
「レンくん。君には霊感があるんだろう?」
逃げ場所を探す僕にアキトの言葉が突き刺さる。
僕はぎこちない笑顔を浮かべて機械仕掛けのロボットみたいに首を傾げた。
「な、なんのこと?」
嘘をつくのが苦手だからすぐに声が裏返ってしまう。
もう一度水を飲もうとグラスを手に取ったけれど、もう空になっていた。
仕方なくそのままテーブルに戻して視線を自分の膝へと向ける。
「頼む! 俺たち夏休み中にもっと登録者数を伸ばしたいんだよ!」
そう言ったのはジュンだった。
ジュンもルイも真剣そのものの表情で僕へ向けて頭を下げている。