誘われて事故物件に暮らしはじめました。

これが生配信されているのかと思うと本当に情けないけれど、自分ではどうしようもなかった。
寝室のドアに手をかけた瞬間、右足首を掴まれた。
ハッと息を飲んで振り向くといつの間にか浴室から出てきた黒い影が僕の真後ろまで迫ってきていた。
「!!!」
声にならない悲鳴を上げて必死にその手を振りほどこうとする。
が、手はしっかりと僕の足首を掴んで離さない。
「トモ!!」
大声で叫んだところで、僕の意識は遠のいた。

☆☆☆

グラウンドを横切って校舎へ向かうのが一番の近道だと知っていても、僕は正規のルートで校舎へと向かうことに決めていた。